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***帰り道***



家も近いということで
いつも新太と帰っている。




新太「お前、今日結構やばかったろ?」


『今日って?』



新太「シャトルランであいつと勝負してた時」



バレてたか…。

多分あのまま新太が止めてくれなかったら
負けてたと思う。





新太「まだ足完治してねぇのか?」


『ちょっとね。今日はサポーター忘れてたし』


新太「サポーター忘れてんのに
   勝負とかしてんなよな…?」





「足」「完治」というのは、

まだ1年生の春休みの練習の時。


新太と1on1をして怪我したのだ。

靭帯1本損傷の怪我。





新太「悪かっ『何謝ってんのだっさ』

   お前な…(汗)」


『…怪我する私はもっとダサいけど』



新太「仕方ねぇよ!!!俺つえーもん。
   お前にも、リオさん達にも
   申し訳ないことしたと思ってるよ」








1年の春季大会。


リオ「名前はこの試合出せない…。」


『リオさん!!!自分で言うのもなんですけど
 私がいないと次の決勝はキツ「わかってる」

 ならどうして!?』


リオ「その怪我で出て、悪化してどうするの。

   私は春季大会って言う小さな大会より
   インハイを目指してるの。

   無理する試合じゃないわ。

   主将命令よ。いい?」




『リオさん…。』



その決勝、競って競って、負けた。

出来たばかりの帝光女子バスケ部だったが
この試合まで負けたことがなかった。



その初めての負け試合の原因は


「私が試合に出られなかったから」




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