※桃巨会と戦ってる最中
※ありがちな展開詰め込み
※ほもではない



その一瞬で、いきなり背後から腕が伸びて、俺の首に回った。

「動くなよ!」

勝ち誇った声が上から降ってくる。

「日本人でこんな珍しい毛色ならさぞかし高く売れるだろうな。おいお前ら、他の奴を動けないようにしとけ」

「あの…苦しいんですけど」

「少し我慢しとけ」

あぁ、原作の流れを無視してやがる。
作者め……自分の趣味で俺をこんな目に合わせやがって。俺の売られるフラグ多すぎだろ。

「な、そう思うよね、おじさん」

「……知るか。つか何が?」

「おいおい、人の話はしっかり聞いとけってかーちゃんに習わなかったか?やれやれこれだから最近の若い衆は」

「そういや言ってたような……ってお前は今の状況把握してる!?大丈夫?今お前すごい危機的状況なんだけど!つかお前明らかに俺より年下だろうが!」

「ツッコミが平凡すぎんだよなあ。ちゃんと普段から鍛えてるのか?努力を怠るは開花を遅らせるのみだ。しっかり鍛練しろよ」

「お前の中で俺は何目指してんだよ!」

ツナ達がヤクザに囲まれて見えなくなるのと、俺を掴んでいるヤクザの唾が俺の頭に掛かるのと、窓から良く知る人物が入ってくるのは同時だった。

そいつは部屋の状況を視線で把握し、殺気を更に濃くした。

「そこのキミ」

「あ゙?――て、てめぇは雲雀恭弥……!」

そのヤクザは、俺ごと一歩後退る。
首を強引に引っ張られたことでぐぇ、と声を漏らすと、恭弥は更に眉間の皺を深く刻んだ。

「その銀髪、僕の大切な、友人なんだけど」

恭弥は軽々とした動作で窓枠から床へ飛び降りた。その間恭弥の視線は一瞬たりとも逸れることなくヤクザに固定され、彼にプレッシャーを与え続けている。びくんと首回りの腕が震えたのが感じ取れた。
恭弥が一歩、足を進めた。

「放してくれるよね?」

「ひぃぃぃ!!」

恭弥の言葉に、ヤクザは手を放し一目散に部屋の隅に逃げた。恭弥の顔は般若のようだったので無理はない。投げ出された形になる俺は倒れ込まないように足を踏ん張って、立った状態を保てたことに満足する。
と、恭弥に腕を引っ張られた。

「そこにいる草食動物。銀時は連れて行くよ」

ヤクザ達の隙間から、ツナの髪の毛が揺れた。
ちゃんと助かったと言わないとツナたちは暫く人質を取られたままだと思い込むだろうから、恭弥にしては優しい判断だが、一応俺もツナ一派としてここに来たので最後まで残っていないとなんとなくばつが悪い。しかし恭弥にはそんな繊細な感情などお構い無しのようだ。恭弥に腕を強く引かれ、逆らう事なく窓へ近付く。

声を掛ける前に、俺はほぼ抱え込まれる形で窓に引き摺られていった。









この後は3ページの会話っぽいのをしながら並中に帰るんじゃないかな!



+++

雲雀さんとディーノさんをここでエンカウントさせようかと思って最初はこんな流れを考えていたんですがやっぱやーめたってことで、この展開は無しになりました。が、今雲銀熱でフィーバーなので勢いで書きました。が、別にCPでもなんでもない。
反省も後悔もしていないんだぜ、きりっ

この後どんな会話してるーとかは妄想補完でお願いします。最後抱え込んだのは単に雲雀視点での銀さんの貧弱さ故に、一人でビルから飛び降りれないと判断されたからですが、これを「お姫様だっこktkr」とか「銀さんを溺愛してる!!ホモォ」とかそういう妄想をして良いと思います。というか私が妄想して楽しいです


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