※ifでもし銀時と雲雀の初対面が中学入学後だったら
※そしてシリアス要素無し
※風紀委員の仕事とか捏造




勢い良く向かってくるトンファーを体を捻ることで辛うじて避ける。ギリギリで顔の横を通った武器に身震いした。

「へえ、避ける程度の力はあるんだ」

目付きの悪い学ランの男は、ニヤリと笑みを見せたかと思えば間髪いれずに再び飛び込んできた。とんでもなく早い。

「ちょまっ何で攻撃してくるんだよ!」

「キミが遅刻してくるからだろ」

「遅刻位でこんなことするか!」

「服装も乱れてるよ。風紀を乱す奴は咬み殺す」

「咬み……っ」

殺すってそんな物騒な。
確かに悪かった、でも今まで遅刻しても着崩れててもこんな体罰なかったぞ!
叫びながら男の攻撃を避け続ける。しかしいくら避けても男が手を止める様子は無く、寧ろどんどん激しくなっているようだった。

「今までキミを見逃していたようだね。もっと見廻りを強化するように言っておこう」

「そうだねそれが良い!良い解決策が見つかったようだから今日はもう止めようか!というか止めて!三百円あげるから!」

「まだそんな減らず口を叩けるの?」

次の瞬間、また男の動きが早くなる。何とか避けるも無理な体勢で足を縺れさせた。そこを狙って男のトンファーが襲った。
これはまずい。眼前に迫る危機に咄嗟に左腕を突き出した。顔をやられるよりは利き腕でない腕を怪我する方がマシである。
左腕に鈍い痛みが走る。とんでもなく重い。
人間かこいつ、驚きつつも左腕でなんとか武器を払って、崩れた体勢を立て直す。

「反撃してきなよ」

漸く攻撃を止めたかと思えばこれである。

「できるか!こちとらテメェみてーな戦闘狂じゃねぇんだよ!明らかに一般人の度を超えた奴に勝てるか!!」

「素質はあるのに……最近腕が鈍ってきたから強い相手と戦いたいんだけど」

「知るか!」

ほとんど悲鳴のように怒鳴ると男は目に見えて失望した表情になった。

「……反撃もされないし攻撃も避けられるだけっていうのはつまらないな。仕方ないから今日は止めてあげるよ」

つまらないから命拾いとは、嘆くべきか喜ぶべきか。俺としては面倒は御免なので両手を挙げて喜んでやる。

「その代わり、次までに反撃位できるようになりなよ。今度会ったら容赦しないから」

はい死亡フラグが立ちました本当なんだこいつ殴りたい怖いからしないけど。
確実に風紀関係無く俺は襲われたようだ。喧嘩は結構強いと自分で思ってるけどこいつはムリ。二度と合わないようにしよう遅刻はするけどな!







+++

もし銀さんが探険に行ってなかったらこんなかんじになってたはず。こっちの雲雀さんは多分銀さんを目に入れた瞬間襲いかかる。
本編の方は銀さんが子供の頃に会っちゃったから小動物扱いされているという裏設定をここで吐き出してみる。じゃなかったら多分毎日が恐怖。

なんかこっちの展開の方が楽しそうだとか思ってみたり。でもこれ銀さんの強くなるタイミングが分からん。原作までには強くしときたいからやっぱりあれでいいよね!


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