※会話文オンリー。
「ねえねえマルコくん」
「…なんだよいヒロイン?」
「エースがどこに行ったか知らないかな」
「は? あ、いや…知らねぇが…」
「そう…、あーあ、つまんない。じゃあマルコくん、代わりに私と遊んでください」
「却下」
「なーんーで! なーんーで!」
「お前に構うとどんな被害被るか解んねぇんだよい」
「? 私別にマルコくんに怪我させたりしませんよ」
「……お前についてる番犬がなあ」
「ねえマルコくん、私マルコくんと空中散歩行きたいです」
「やなこったい」
「なーんーで! なーんーで!」
「ばッ、飛び乗るな降りろ降りろ!」
「まあそう固いこと言わずに。マルコくんもどうせ暇でしょ」
「…そういう問題じゃねぇよい、お前こんなとこ見られたらアイツが頭の血管切るだ………ろ、が」
「ん? どうしたのですかマルコくん」
「よーおヒロイン、マ・ル・コ」
「あーっエース! どこ行っ…う、うわ!? おお、エースってば力持ち」
「コンロの調子が悪ィっつってキッチンにな。ったく、人の炎を何だと思ってんだ」
「そ、うか。お疲れさん。ところでその物騒なまでの爽やかな笑顔をなんとか」
「エース、私探してたんだよ! いきなりいなくなって退屈だったんだから」
「それでマルコに遊んでもらってたって訳だ?」
「遊んでもらうとこだった」
「へェ…」
「…ヒロイン、頼むから余計なこと言うなよい、火の粉を被ンのはゴメンだ」
「へ? 火の粉?」
「まあそれより、遊んで欲しいんだろ、ヒロイン? 構ってやるから、ほら、おいで」
「うん……エース、運んでくれるの?どこに行くの?」
「おれの部屋」
「部屋で遊ぶの? チェスとか? あ、ポーカー? わっ、と」
「もっと刺激的で楽しいコトだよ。今日は部屋から出られないと思いな?」
「え、エース、私自分で歩ける…あっマルコくん、また今度遊んでねー!」
「…ヒロイン、黙っとけ。これ以上おれに妬かせんな」
「焼く? キッチンでのお仕事はもう終わったんでしょ?」
「はー…すげぇ目で睨んでくれやがって。エースもあんな鈍感女に惚れちまって、大変だねい…」
さて、仕事仕事。
/20100322