「唯!!!今日もぶさいくだな!…ん?あーその尻もなめまわしたくならないなあ!!……ん?」
「えっ。なんですか…気持ち悪い!!」
「なんだこれは…」

考え込む永知。ドンビキの唯。

「なるほど、今日はエイプリルフールだからか?俺が嘘しかつけなくなっている」
「なにそれすごいですね…」
「唯、ぶさいくだ、唯、嫌いだ…なるほど、つらいなこれは」
「すごい不思議な光景ですね!」

それでも尻を触る手は止まらない。

「もうやめてください!」
「……唯」
「えっ、なんですかっ」

瞬間、尻を突然掴む永知。

「ひっ、気持ち悪いっ!」
「――――唯、ほんとは気持ちいいって思ってるのか?」
「えっ」

どうやら永知は、唯も嘘をついていると思っているらしい。とんだ勘違いである。
目を輝かせセクハラを続ける永知。

「ち、ちがいます!気持ち悪いですっ!ほんとにやめてくだ…っ!」
「やめてほしくないのか!?」
「う、うぇ、ち、ちがいます…っ!」

もう半泣きである。

「あーーー唯ぶさいくぶさいくぶさいく……」
「は。離れてくださいいい」
「ははっ!照れるなよ!!」

ポジティブシンキングすぎる永知には、なにも通用しなかった。
そのまま部屋にお持ち帰りされ。


「きもち、きもちいです…ぅ」
「っ、そうか、はっ」
「な、なんでそれだけは受け止めるん、ですかあぁ…っ!」


すべては永知の都合のいい解釈の元に。


おわり


相変わらず…。


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