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また今日も、僕じゃない人の喘ぎ声。
とりあえずこのままじゃ仕事ができない、ともはや会長のラブホになっている仮眠室をノックする。
生徒会室には副会長の僕のほかに、書記と会計もいる。みんな苦笑いして中央に設置してあるソファに座っていた。
チャラ男っぽいけど中身は純情なオトメンの会計に、わんこみたいに片言しゃべりでスキンシップのはげしい体は大きいけど可愛い書記と、下半身馬鹿な俺様会長、と付き合っている僕。この4人で今期の生徒会は構成されている。

―――なんで僕、会長と付き合ってるんだろ。
この関係の始まりだって、会長に告白されて、キスされて、抱かれて、そのまま。
初めて会長が誰かを抱いているとこを見たときも、別に泣きもしなかった。会長の下半身馬鹿っぷりは昔から有名だったし、むしろなんで僕と付き合うことにしたんだろうと最初から思ってたし。

「かいちょー、もうそろそろ切り上げてくださいー。仕事がはかどらないんで」
「あーあ、悠莉(ゆうり)怒っちゃったー」
「…かいちょ、死ね……」
「こらこらこらこの子は!」

死ねとかだめでしょ!会計が戒める。それにしゅんとする書記。

「あーもう颯太(そうた)も紺(こん)も癒されるなー」

会計、紺と書記の颯太。二人がいれば、会長が誰を抱いていようがもうどうでもいいや。

「悠莉、可愛い…」
「ねー!悠莉に癒されるよおれもぉ」

そうかなーなんて、直接そういわれると照れるなー。
会長がいる仮眠室はいつの間にか静かになってたけど、まったく気づくことなく、僕ら3人はおしゃべりをしながらも仕事をこなしていった。



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