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「な、んで……」


そこには、王道とそれに落ちた男たちが、立っていた。
生徒会長、副会長、風紀委員長、そして、王道転校生―――――。
会長の手にはマスターキーが握ってあることから、これで鍵が開けられたことがわかる。
僕は、嫌な予感に体が震えた。
もう変装を解いて整った顔を露わにした王道が、僕を真っ直ぐ見据えた。
そしてつかつかと靴を脱ぎ、恐怖で動けない僕の右腕を取る。思わず身構えると、目の前の表情が涙をこらえるように歪む。
そうして、前強い力で握られて痣が出来たところと同じ部分を、今度はやさしく両手で包みこまれた。

「ごめん、痛かっただろ?でも、王道って力の加減が出来ないって読んだから…」
「え……?」

ちゅ、と労わるようにその部分に唇を落とされる。
いきなりのことに真っ白になる僕に、畳み掛けるように次々と王道信者たちが中に入ってくる。

「怒鳴ってごめんな」
「きついこと言ってすみません」

学園のトップ二人が、悲しそうに僕に謝ってくる。
なにがなんだかわからない。
会計や書記は王道に落ちていないからここにはいない。多分あっちで真面目に仕事をしてるだろう。一匹狼や爽やかもいない。彼らは今別の人にそれぞれ惹かれているから、いないのもわかる。
本気で王道に恋をしている、会長と副会長、風紀委員長、そしてなぜか王道自身も精巧な顔立ちを今は悲しそうにゆがめている。風紀委員長が僕の頭を撫でながらやさしく問いかける。

「何が気に入らなかった?」
「え…?」

思いもよらない言葉にはっとする。
気づけば4人に囲まれた状態で。
逃げ場がない、と思ったときは、遅かった。

「次はどうすればいい?」
「何にはまったんだ?」




「なんでもするよ、お前のためなら」




こわい。




おわり


ひどいものを書き上げてしまった…。
ねむかったの、ごめんなさい。




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