∴ 4

「隊長はなんで尊さんと付き合ってたんですか?」
「顔がタイプだったから」
「即答じゃないですか…!」

もぐもぐ、とケーキを食べながらきっぱりと答える陽摘。
その潔いまでのはっきりとした答えにしばし呆然とする隊員。

「それに外部だったしね。僕、学園の人とは付き合いたくなかったし」
「な、なんでですか?」
「だって統臥とかのことで口出しされたくなかったし。それに毎日会える距離にいるなんてなかなかめんどくさいし」
「……」
「だから学園の僕を知らない人と付き合いたかったの」

ふんわり、と笑う陽摘はやはり可愛く、隊員たちは顔を赤らめて黙っていた。

「統臥の恋が結ばれるまで、彼氏は当分いらないやー」

どこまでも統臥と凪の恋が優先の陽摘だった。







しかし陽摘は知らない。
臨時の保険医として、高校2年生に進学した矢先に、尊がこの学園にやってくることなんて。


「統臥って、誰だよ」



end


不吉な終わり方!
陽摘はみなさんお分かりの通り、
ひつのお気に入りキャラですw


( prev : top : next )







×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -