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- ナノ -


◎猿飛


「よぉ、ましら。監視か?」
「……あったりまえでしょ。他国に仕えてた男、信頼出来るわけないじゃん」
「仕事熱心な事で。でも猿お前さん、忍だったら俺の事もよーく調べたんだろ。雑賀衆の一人版だと思えよ」
「いーや、それだけじゃ信用できない」
「ちゃあんと条件あっただろ。それを信条にやってんだから、十分に信用信頼出来る筈だ。それに、俺を雇ったのは武田の総大将なんだぞ 」
「条件ってあれ? 今持っている他国の情報は自分が再度調べない限りは漏らさない」
「賢明だろ。だから、お前さんに刺されても教えられんなあ」
「ハイハイ、そうですか。それから契約終了の後、再度続けて契約はしない、だっけ」
「そう。永遠に俺を縛り続けたいって輩も居るんだよな。俺は束縛は大嫌いなの。お得意様は居ても、そこを拠点にするわけじゃないぞって事。贔屓はしない。金さえ貰えればお得意様の暗殺だってやって見せるさ」
「ほんと、理解できない」
「ま、甲賀にはわからんよ。伊賀者とよく話が弾むのはそのせいだなあ。お前さんとこの才蔵くん、鬱憤溜まってるみたいだから、ちゃんと金払ってやれよ」
「えー! なにそれ、才蔵といつの間に仲良くなったわけ? そんな報告なかった!」
「そりゃあお前さん、上司に友人関係まで口出しされたくねえだろ……猿は才蔵の母親じゃねえし?」
「もー! とにかく! 俺様ぜーったい、アンタを信用も信頼もしないから!」
「ハイハイ、猿は頭がおかたいなあ。傭兵ってそういうもんだって」



条件って他にもあると思います


07/11 17:57


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