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◎twst×創作


※未プレイ

ふわりと金の糸が舞う。太陽の光を浴びて煌めくそれは、この学び舎には不似合いとされてきたものだ。
彼は明るく、活発で。多くの者が黒よりは白が似合うと思うのだろう。今も正に、そうだった。
彼の手には輝く宝石もペンもない。二本の指を相手に向けて、ニッと不敵に笑っている。
彼の背には、黒猫を抱いた、魔法の使えない生徒が一人。
「俺ちゃんさあ、弱い者いじめを傍観する趣味はないんだよね」
「……ヘラ、クレス……ッ!」
「はあい!呼ばれなくても飛び出すこの俺、ハークちゃん!」
ぱりっ、と小さな音がする。
ヘラクレスと呼ばれた青年の周りに、青白い光が見え始めた。その光は規則性なく動き、時折瞬きと共に破裂音を響かせている。
静電気が発生する時に見る、稲妻にそれは良く似ていた。
「さあ、我が父の雷霆をその身に受けて、君達は生きていられるかな?」
×××
「大丈夫そう?監督生チャン」
「はい、大丈夫です」
差し出された手に引き起こされながら、監督生はその青年を見る。
輝く金髪は長く、柔らかな癖毛を後頭部で一つにまとめている。右耳にだけ揺れる三つ編み、両耳にチラリと見えるのは螺子をモチーフにした銀色のピアス。右半分を覆う黒い眼帯、真紅の瞳。特徴的なイエローのベスト。けれど呼ばれた名前はヘラクレスで、獣人族には決して見えない。
先ほど男達を追い払った時は、マジカルペンを使わず魔法を使用していたようにも見え、まだこの世界に馴染みきっていない監督生から見ても、彼は不思議な青年であった。
「ヘラクレス、くん」
「ええ、そんな堅苦しく呼ばなくても。ハークって呼んでくれよ」
×××
ヘラクレスくん
サバナクロー寮の人間。獣人ではないれっきとした人間。
自称魔法使い。魔法士ではない。ただ彼の自称魔法は厳密には魔法じゃないらしいぞ!
性格がヒーロー寄りのためNRCには不似合いだと言われる。
名前が名前な上陽キャ系のためイデアさんには苦手視されている。
出身は不明だが監督生の知識も認知してくれる事からもしや?と思われている


01/10 20:39


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