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◎mw2


遠くから銃声が聞こえる。よくあることだ。ウイルスで変化した人間と、それを倒す人間の戦いに、銃は必要不可欠だった。ぼんやりと暗い視界もいつものことだ。もう一度目を閉じる。父は次、いつ顔を見せてくれるのだろう。

ふわふわと揺れている。身体中が暖かい。いつもと違って視界が明るいような気がして、明かりから逃げる様に顔を背ける。壁に顔を寄せると、空から何かの音が聞こえる。目を覚ますには、まだ少し時間が足りない。

目が覚めて欠伸をする。いつもなら身体中痛いのに、今日はさほど痛みを感じなかった。それもそのはずだ、よく見れば自分はベッドの上。辺りは清潔そうな白い空間が広がっている。首を傾げた。父とその仲間達は、自分をこの様な場所には置かないのだから。
かけられていた毛布を押し退け、ベッドから降りる。ペチンと冷たい床を素足が叩く。ヒラヒラと視界の端に揺れる服の裾から、自分の服ではない事を教えている。閉じられたカーテンを引く。使っていないベッドが見えた。ドアはどこだろうか。
ふと何かの音が聞こえ、その方向にドアがあることに気づく。そろりと近付けば男性が2人、そのうち1人は白衣を着ている。耳を澄ませばその白衣の男は医者らしく、相対する男は誰かの様子を訪ねて来た様子である。後ろを振り返るが、ベッドには誰も寝ていない。


ここまでかいていめー変わったのです



09/07 20:23


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