数あるカジノゲームから俺がブラックジャックを指定したのは何故か。それにはきちんと理由があって、もちろん、慧が言ったような名前が格好いいなんて意味不明なものじゃない。
簡単に言えば、ブラックジャックではある一定レベル以上の熟練したプレイができることを前提に、プレイヤー側にとても有利なゲームだからだ。
しかも、カジノ側のイカサマがかなり難しいゲームであると同時に、プレイヤーのイカサマを見抜きにくいゲームでもある。
この理由はブラックジャックのルールにある。
カジノ側のスタッフ、ゲームの進行役をディーラー(胴元)と言う。ディーラーとプレイヤーは1対1の勝負を行い、プレイヤーが複数いる場合は複数のゲームを同時に行う。
プレイヤーは手持ちのカードの合計点を21に出来るだけ近付けることを目指す。ディーラーの点数を点数を上回れば勝ち、上回れなければ負けとなる。
カードの点数は2から10はそのままの点数で数え、J・Q・Kは10点と数えられる。Aはカードの合計が21を超えない場合は11点と見なされ、21を超える場合は1点と見なされる。
つまり、
3、Q、Aは3点、10点、1点の合計である14点である。このAを11点と数えてしまうと合計24点となり21点を超えてしまう。
9、Aの場合、9点、11点の合計である20点となる。足しても21点を超えないためAは1点ではなく11点でカウントされる。
そして、Aが10・J・Q・Kと組み合わさった場合は21点となる。10点カードとAで成り立つ2枚を『ナチュラルブラックジャック』または『ナチュラル21(トゥエンティーワン)』と呼ぶ。
この『ナチュラルブラックジャック』は2枚で成り立つ時のみの呼び方であり、A・2・5・3等3枚以上で21点と数えるのは別物である。
[ 24/179 ]
prev /
next
[
mokuji /
bookmark /
main /
top ]
目には目を、歯には歯を。
罠には罠をもって制するのが最善だ。