×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -


13.※


「ぁ、くぅ、リド…、深すぎッ、」

「あ、ハッ、…気持ちいい」

ぱん、とまた打ち付けられる。

もうあまりの快感に気を失ってしまいそうだ。爪先まで快感で震えて、律動に合わせて揺れる腰は俺では止められない。

そして、一番怖いことは快感を得るだけならまだしも、中を強く突かれて達しそうになっていることだ。気持ちいいだけじゃなくて、イッてしまいそうなんだ。

前を触られることなく。

(ヤバイ。中の快感を覚え込んでいる)

これはさすがに焦った。

男の沽券に関わる問題だ。快感で蕩けそうになる頭を必死に落ち着かせ、強くリドを睨む。だが、実際には中を可愛がられながらだから涙目で、睨みも弱かっただろう。

「お前…んあ、どうしてくれ、る!…中だけで、ぅああ、んはァ、イきそ…!!」

「欲し、かったん、じゃねぇの?」

「だからって、中だけで…ァあ、」

「中、…だけでイきてぇ?」

「ちが、…っく、あ、激し…!」

「お望み通り、イかせてやる。は、ァ」

その言葉と共に今までで一番深い場所に咥えさせられて、背筋が痙攣してしまうほどの快感で涙が一筋目尻から流れた。

それをリドに優しく吸われる間も俺は快感に喘いでいて、広げられたこともないほどの奥を犯されて、中のしこりを手加減なく抉られて本格的に泣きそうになる。

硬いそれに力強い腰使い。俺の腰は捕まえられていて、逃げる場所も衝撃を逃す場所もない。全てを甘受するしかなかった。

もうリドの形を覚えそうだ。

「ぁ、っああ、んっ、ふぅ…、リド、ぁ、ハ、気持ちいい…ッ、やぁん、…ああ!!」

この声が自分のだと思えない。

悲鳴じみているのに明らかに甘さがあって、欲情していて、もっと欲しい、もっと感じたいと誘っている声だった。

まぁ、こんな声でリドが幸せそうにしてくれるなら安いものだが。朦朧とした頭でもそう考えるあたり俺の未来はもう決まっている。

[ 469/489 ]

[*prev] [next#]
[top][mokuji]
[しおりを挟む]