11.※
で、軍服をたくし上げ、リドの素肌をまさぐっていくうちに気が付いた。
「お前、っ、まだイッてない…?」
リドのものはまだ硬度を保っている。
指先でそれをなぞると、リドの肩が小さく跳ねた気がした。それが楽しくて擦ったり扱いたりすると、リドが震える。
「おま、ちょ、触んなって」
「いいだろ、今更。…リド、その軍服を脱げ。やっぱり似合わないし、気が散る」
「はぁ?格好よくねぇの?」
「格好いいが、そんなバカ真面目な服、お前には似合わないんだよ。さっさと脱いで俺の中で気持ちよくなりやがれ」
そんな服、純白な彼には似合わない。
というよりも、前を擦り合わせるのも気持ちよかったが、グズグズに溶けた中をリドにめちゃくちゃに突いてほしい。
半年も何もしていなくて、解すだけ解された後孔はダイヤなんて無機物じゃ到底足りなくて、もっと強烈な快感が欲しくて、誘うべく脚を大きく広げて腰を揺らす。
イッてからまだ触られていないのに、この後の快感を想像するだけでまた勃ってきて、とろとろと先走りが溢れて服を汚す。
リドの眼差しがそこに注がれているのを感じて、顔が熱くなっていった。
「やぁらし」
低く掠れた艶っぽい声。
だが、誘惑は成功したようで、リドは釘付けになったまま服を全て脱ぎ捨てると、俺の両方の太股に手を当てて大きく開かせた。
俺がリドの唇に噛み付くと同時に、リドの指が後孔に入ってくる。それは浅い位置にあったダイヤを少しだけ追い回すと、すぐに外へと取り出し投げ捨てた。
その衝撃はまた快感となって俺を襲ったが、唇から出た震えた吐息はリドに食まれ、ついに音となることはなかった。
一生贅沢の限りを尽くしたとしても使いきれないような額の価値を持つダイヤが、ゴトリ、と音を立てて床に転がる。その石はそれ以上俺達に見向きもされなかった。
そして、リドは後孔にピタリと当て、
「ふ、ぁあ、ッあああ…!!」
そのまま一気に貫いた。
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