7.※
思考が溶かされてしまいそうだ。
もう強烈な快感に夢中になって、リドの膨らんだ下腹部に自ら太股を擦りつけた。うっ、と彼が苦しげに唸った。
ぴちゃぴちゃとした水音と俺の乱れた呼吸音、それと僅かにベッドの軋む音が部屋に響く。もう中に入れられた指の数が分からなくなって、ただ締めつけていた。
「も…、イきそうっ…!」
「ちょっと待て」
「リド、ッん、…欲しい」
ゴク、と彼が生唾を呑んだのが聞こえた。
だが、その目にははっきりと情欲の熱が剥き出しになっているのに、ただ悪戯っぽく笑っては何かを探すように体を探られた。
そして、リドが取り出したのは、
「…ダイヤ?」
「まぁ、もう三本咥えてるから大丈夫だろ」
「は…?待て、待てっ、」
盗んできたダイヤだった。
さすが莫大な額に相当するだけあって、澄みきったダイヤは大きい。リドの手の平で転がされる宝石に嫌な予感がした。
だが、俺を猫と呼んだ男はそれを根に持っついるらしくて、悪戯っ子の微笑みを浮かべては俺の制止を無視しやがった。
「ぁあ、っあああ…、ん、冷た…!!」
冷たい宝石が体に沈む。
人肌の温もりが全くないそれは無機質で冷たかったが、解された後孔はあっさり受け入れて、きゅうきゅうと締めつけた。
熱くなって溶けそうになっている中とは真逆の冷たい温度。背筋はぞわぞわと粟立ち、俺は思わず軍服の上から爪を立てた。
そして、咥えてしまった後孔の上からリドが撫でてきたり、擦ってきたりするものだから、もう本当にたまらない。
「リドッ、ぅあ、…中、が…!!ァ、ん、」
「冷たくて気持ちよさそうだな」
「そんなわけ…!」
「ん?勃ったままだが?」
「っ!?」
ぴん、と俺の先端を弾かれた。
それは勢いをなくすどころか、ますます切なげに先走りをこぼしてドレスを濡らす。
股を閉じようとすれば自分が動いたことによってダイヤも動き、粘膜を擦る。ひっ、と喉が引きつる音がした。
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