● バクラと了が拾った子


「……ぶうぅ…」
「駄目だ」
「…や！」
「や、じゃねェ。駄目なもんは駄目だ」
「なんで？」
「何故だと？　お前に包丁が握れるわけねーだろ」
「お手伝いするの！　バクラのお手伝いする！」
「お前が台所から去るってことが手伝いになる。さっさとどっか行け」
「やだ！おやさい切るのー！」
「駄目だっつってんだ、オイ！勝手に開けんな！！」
「わーい！包丁いっぱい！」
「触るな。早く此処から消えろ」
「……うぅ、」
「泣くか？クソガキ」
「…ぶぇえ…」
「……はぁ。しょうがねェな。今日はテメエが大好きなハンバーグ作ってやっから」
「ほんと！？　やったあー！バクラだいすき！！」
「っ！？コラァ！オレ様が包丁持ってる時は体当たりするんじゃねえ！！」
「はーあい！」
「…クソが。本当に面倒な餓鬼を拾ってきやがったな宿主…！」

幼女の目線に合わせてしゃがんで、ちゃんと駄目って言うバクラとか