● 不死コンビとホラー番組


「なー角都ゥー」
「飛段お前は少し静かにするということが出来んのか」
「なんだ？お前もあいつみてェにホラー番組なんかに興味があるってんじゃねーだろうなァ？」
「そんなものに興味はない。ただ、今は金を数えている。静かにしないと次は首が無くなると思え」
「ちぇっ」
「飛段！ねえ！見てよこれー！」
「あァー？」
「ここ良く見てみ、フレンチクルーラーみたいな心霊が写ってんの」
「…それトビじゃね？」
「………あ、トビだわ」
「つーか腹減ったなァ」
「夜食は太るよ飛段」
「オレは太るだの痩せるだのどうでもいいんだよ。食った分動くしなァ！」
「体よりも口がよく動くのがお前の悪い所だが」
「角都！てめーは黙って金でも数えてろ！！」
「お前も黙ってテレビに集中しろ」
「あー頭にきた。角都、表出ろやァ！！」
「いい度胸だな。若造が」
「ジャシン様に捧げてやるぜェェ！！」
「丁度そろそろ貴様を殺したいと思っていたところだ」
「死ねえええ！！」
「火遁・頭刻苦！」
「……ってか二人ともうるっさい。ろくに番組も見れねえわ」

漫才コンビと一緒じゃあテレビも静かに見れません