ネタメモ | ナノ


飛段の性悪な元カノと芸術家


「幸せってなんだろーね」
「なんだよ急に」
「あたしさ、飛段と付き合ってるときスッゴク幸せだったんだー」
「………」
「浮気されて辛くても、何されても、愛してるって言われるだけで、それだけでよかった。飛段と一緒にいる時間が…なによりの幸せだったの」
「……へえ」
「でもあいつにとっての幸せは、あたしと全然違うものだったのかもね」
「…要するに何がいいたい?」
「飛段の幸せってなんだろう」

髪をくるくると指で弄びながら、そいつは俺の隣で柔らかく微笑んだ。ただ答えられずに口を閉じる俺を見て「こんなこと聞いてごめんね」そう言って眉を下げる。ああ、そうかよ。別れてもまだあいつのことしか頭にねえのか。そんな苛立ちが脳味噌の中を真っ黒に塗りつぶしてゆく。いっそこのまま床に押し倒して煩いその口を塞いでやろうか。俺の事だけしか考えられないようにしてやろうか。

デイダラって怒ると「うん」って言わなくなる設定ですよねなにそれ美味しい