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放置の遊び
2011/08/28

駄目だよ、近付いた指先は孤独でした。せめて喉の奥まで突き入れては嘔吐を繰り返し噎せ返るような苦しみを下さい。疼く穴を開いては閉じて貴方の指を探してるのでしょう。

「は、ぁ…ん」
「気持ち良い?」

もっともっと奥へ。弾力のある壁を抉るように触れられれば、ぞくぞくと快感が全身を駆け巡る。もっともっと強く触れて欲しい。卑猥な音が響いて俺は赤面する。聞きたくないのだけど止めてなんて言えなくて、ただ快感に悶える。そうして突然ずぶっと強くネジ込められて息が詰まった。

快感はヒクヒクと痙攣を起こし白濁を溢した。指を引き抜き淫乱と貴方が嘲笑気味に俺に言う。そして俺は再びぞくぞくとした快感に全身が包まれるのだ。逝ったばかりだというのに俺の秘部はもう貴方を欲しがっている。俺の中を虐めて欲しい。音を立てて掻き混ぜて欲しい。欲求は潰える事なく重を増して行く。どうしたの、と貴方が言う。俺はどうすれば良いのだろうか、羞恥に悶えて何も言えない。そして限界の越えた俺は俯せのまま後ろに手を伸ばして自ら、慰めた。指先を深くまで出し入れし強く抉りまわす。ぐりぐりと内側の壁を刺激すれば強い快感が全身を駆け巡った。堪らず声が漏れる。

「はあ…んぁ」「自慰して気持ちよくなってるんだ?」「や、だ…いわないで…ぁっ…ん」「ぐちゅぐちゅいってるよ気持ちいいんでしょ」「…っよくな、…いっ」「じゃあ止めなよ」

そういって俺の手を引き抜かれる。からっぽになったその場所は何かを求めて卑猥に開閉を繰り返した。行き場の無いもどかしさに腰が自然と動き出すと、やらしいね貴方が笑った。苦しい。貴方は俺の手首を縛り上げ固定し動けなくさせると此方を見てもう一度笑う。そしてじゃあね、と部屋を出て行ってしまった。

本当に酷い人だ、俺はそんなもどかしさに身悶え、そして何もしないまま果てた。淫乱と貴方が言う姿が浮かんだ。




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