※グロテスクな描写あり


「俺はここでいいです」
「お?歩いて登るの?」
「寄る所があるんで」
「カノジョ迎えに行くって言いなよ〜青春だね。伊地知がキューピッドなんでしょ。やるじゃん」
任務帰りに高専の麓で車から降ろしてもらうと、時間は午後7時半だった。いつもより少し遅れた。
「伊地知さん。今日はありがとうございました、またよろしくお願いします」
「はい、お気をつけて」
「え!?なに僕シカトされてる!?」

五条先生を無視してドアを閉める。車が走って行くのを見送って高専とは反対方向に歩きながら、いつもどおり今から行きます、と連絡を入れるがいつまで経っても既読がつかない。7時前に連絡したときは返信があったのに。
電話をかけてみるが、コールを何度も重ねてもなまえさんは出ない。おかしい。もうバイトは上がっている時間だ。
歩く速度がどんどん早くなる、焦る。焦る。走る。走る。あの優しい人がわざと電話にでないわけがない。
ギリギリと心臓が痛む。走っているせいではないのは明らかで、死ぬ気で走っているのに体はどんどん冷えて額から汗が吹き出る。横を大型トラックが速度無視で走っていくが、その音さえ聞こえなかった。

▲ ▲

なまえさんとの出会いは4ヶ月前だ。
急遽入った任務に出て、朝も昼も食わずに高専に戻る途中で伊地知さんが弁当屋に行くことを提案してくれた。
「最近高専の近くにできた所なんですけど、イートインスペースもありますし行きませんか。見回りを兼ねて私もよく買ってるんです」
「見回りを兼ねて、ですか?」
「……行けばわかります」

その小さな弁当屋は、最近できたと言う通り外観は真新しかった。看板も立ててあるのぼりもシミひとつなく、外に出された黒板には今日の日替わり弁当が紹介されている。中に入ると手書きのポップが並び、いかにも地元の弁当屋という雰囲気だった。
誰もいないカウンターに伊地知さんが呼びかけると、エプロンをつけた店員が奥から顔を出す。大きな目が印象的な人だった。
「伊地知さん!お疲れ様です。梅雨前なのに雨がひどいですね」
「えぇ、全くですね。……私は幕の内にします。伏黒くんは」
唐揚げ弁当、のり弁当、コロッケ弁当……カウンター上のメニューにはありがちな弁当の名前が並んでいる。
疲れていた。腹も減っていたし、頭も回っていなかった。いつもならすぐに決まることが決まらないでいると、細い白い指がメニューをさした。指の先には赤い文字で日替わり弁当。
「食べざかりの男の子には日替わりのタルタルチキン弁当!嫌いじゃなかったら1番おすすめ!」
顔を上げると、彼女は光が灯るかのように笑っていた。
こんなに綺麗に優しく笑う人を久しぶりに見た。

イートインスペースで伊地知さんと弁当を食べながら、接客する彼女の横顔を眺めた。来た客すべてに分け隔てなく笑いかけ、楽しそうに弁当を渡している。
「奥で店長さんご夫婦がお弁当を作っています。何度か会ったことがあるんですけど、とてもいい人でした。だからこそ苦しいですね」
「何時気がついたんですか」
「ここが更地の時は全くそういう報告はありませんでした。店を建てた際に、掘り返されたのか、埋められたのかどちらかだと」
店の雰囲気と真逆の濃い呪いが、イートインスペースの1番奥の床から滲み出てきている。床の上の棚に飾られた花は、入り口に同じものが飾られていて、あっちはまだ生き生きとしているのに、こっちの花は呪いにあてられて変色し萎れている。
「死体か呪物でも埋まってるんですかね」
「恐らく。店長さんは格安で手に入れた土地だと言っていました」
「……こういう場合、どのくらいで一般人には開示されるんですか」
「この程度の呪われた物件なら日本中に山程ありますからね。緊急性は今の所ないので、順番に処理されて早くて半年でしょう。……脱サラして貯金を全部つぎ込んで建てたそうですよ……このお店」
伊地知さんの箸のぺースが目に見えて遅くなった。
せっかく建った店なのに掘り返される。店は潰れる。あの看板ものぼりも全部なくなる。弁当は美味いのに。この店の人間は誰も悪くないのに。


俺は店によく通うようになった。
単純に弁当は美味いし安いし、朝早くから遅くまでやっているのも都合がいい。

こんにちは。今日も雨がひどいですね。
タオル、返さなくていいですよ。
頬の怪我どうしたんですか。無理しないでね。
いっぱい食べてね、唐揚げおまけだって店長が。
まだ7月になったばっかりなのに暑いね。
その制服暑くない?アイス持っていって。
毎日暑いね。
新メニューの試食してもらってもいいかな。

なまえさんにかけられる言葉が、徐々に普通の客と変わってくる。声をかけられる度に胸の奥がむず痒くなる。弁当を決めて来ても言えなくなって、結局彼女任せになってしまう。なまえさんを特別に思っていると気がつくのには、そう時間はいらなかった。

▲ ▲

「バイト辞める気ないですか」
7月の下旬。俺は弁当を決めずに店に向かうとそう言った。
困惑を混ぜた笑顔を彼女は作って、容器に白米を盛った。
「やめないよぉ……」
「何でですか」
「いや逆になんで……。お店好きだし……まかない美味しいし……やめる要素がないっていうか……え、伏黒くん、私がお店に立つの嫌?」
「いや、全然」
「じゃあなんで」
「体、きつくないですか」
無理をしているのはひと目で分かる。顔がやつれて、動きが鈍い。同じように店長も奥さんも目の下の隈がひどくて、笑顔が疲れている。弁当の味付けも少し塩辛くなっていた。
「どうして分かるの」
「理由は言えないですけど。辞めませんか」
「やめないですね……」
「じゃあ方向性を変えます。俺と付き合ってください。好きです」

彼女は数秒おいて飛び上がらんばかりに体をビクつかせると、揚げ油のついた床で滑って転んだ。
「大丈夫ですか」
「いや?!え?!なんで?」
「一目惚れしました」
「棒読み!!」
「これでも緊張してんですけど」
「ええ……わからない……高校生怖い……」
「みょうじさんも1年前は高校生でしょう。で、つきあって欲しいんですけど」
「唐突すぎてちょっと……理由は……なに?告白ドッキリでもしてインスタに流すの?」
「そんな馬鹿なことしませんよ。好きって言ったじゃないですか。本当は言う気なかったですけど。あんまり心配なんで」
なまえさんは目を見開いたあと、やっと理解できたかのようにうつむいた。
「そんなに体きつそうにみえる?」
「ええ。すごく」
「……風邪とかだと思ってたんだけど、大きい病院行っても原因不明で。でもやめられないよ。お客さんいっぱい来てくれるから覚えることも増えたし……新しい人さがしてもどこも人手不足だし、ここ辺鄙なところだから応募ないだろうし、そもそもここが好きだし」
「わかりました。告白の返事もらってもいいですか」
「んん〜私の話、聞いてたかな?」

騒ぐ声を聞きつけた店長夫婦が厨房から出てきて「伏黒くんの言い方じゃ告白じゃなくて押し売りよ!告白ならちゃんと好きな所を言わないと!そんなんじゃなまえちゃんはやれないよ!」と奥さんに叱られた。
結局俺はなまえさんに初めて会った時から惚れていたとか、いつも明るくて優しく話しかけてくれるところが好きだとか、笑顔が好きだとか……歯の浮くような告白を店長夫婦立ち会いの元で行った。今思い出しても頭が痛くなるが、結果的に彼女の行動に口を出せる存在になれたのだから、必要なら何度だってやってやる。

けれど、俺は彼女を辞めさせることはできなかった。
彼女と付き合って、話す時間が増えて、いかに彼女にとってあの弁当屋が大事か語られたし、店長夫婦は俺が思っている以上に彼女と世の中に対して親切で、善人だった。ひとり暮らしのなまえさんにまかない以外に朝晩の飯を作って持たせ、薄利多売の経営方針、飯がまともに食えない人のために炊き出しやこども食堂への協力もしているらしい。
そして俺がまだ彼女に呪いのことを話せないせいで、押し切ろうにもできなかった。伊地知さんが店の建て壊しについて手続きを密かに進めている。なまえさんだけに呪いについて伝えると、もう害になっている以上、彼女が店長夫婦に話さないわけがないし、そうなると全員が混乱するからだ。

▲ ▲

言わないと思っていた感情だったので、そういう立場にしてもらっても俺は何もできずにいた。休みに出かけたり、お互いの家に行ったりもしない。手さえ繋いでない。
ただ、バイトの終わりに店から1時間かかるなまえさんの自宅へ彼女を送ることが、俺が彼氏としてなまえさんにできる全てだった。
お互いが忙しいから他のことをする時間がないのを、自分が奥手である言い訳にしているのは分かっていた。けどなまえさんはそんな俺に何も言わずに笑いかけてくれるので、その笑顔を見るたびに間違いではないと自己を正当化し、俺だけの帰路で次こそ手ぐらい繋ぎたいと悶々として帰ることを繰り返した。俺はあの人が絡むと全然ダメだ。頭の中では下の名前で呼んでるのに、実際に呼べるのは苗字の方だしな。

夏の終わりが近づいた頃だった。
その日もいつもどおり店の外のガードレールに座ってバイト終わりのなまえさんを待っていると、裏口から出てきた店長に声をかけられた。
「伏黒くん。ごめん、なまえちゃんにもう30分くらい頑張ってもらうことになったから、中で待たない?外は暑いだろう」
呼ばれて中に入ると厨房になまえさんの姿が見えた。バックヤードのパイプ椅子に座って待つと、店長が麦茶を出してくれた。

「伊地知さんから聞いたよ。土地に悪いものがついてるって」
あぁ、とうとう開示されたのか。店長はため息をつくと、俺のと違って氷の入っていない麦茶を飲み干した。体が弱って冷えてるだけでも腹に障るのだろう。
「信じられましたか」
「……うん。ここで店をひらく前は、私も妻も風邪なんて1年に1回ひくかどうかだったんだよ……それになまえちゃんも同じように体を壊してる。……信じないわけにはいかないね。本当は私達への告知にもう少し時間がいるらしかったんだけど、弁当屋に使えそうな空き店舗が出てるからって伊地知さんが急いでくれてね。すぐには動けないけど、移転するよ。……伏黒くん、なまえちゃんと私たちのこと守ってくれてたんだろ」
「……そんな大それたことはしてないです」
「いやいや。妻もなまえちゃんも、体調不良を忙しさだとか、暑さのせいだとか、いろんなことのせいにしてたけど、伏黒くんが来た後はすっと疲れが取れたからみんなで拝んでたんだよ」
ありがとう。そう言って店長は笑う。
目の下の隈が濃い。そして首元に赤い腫れや痣が見える。腕の包帯の下も呪いの影響だろう。もっと2人とも会う時間をとればよかった。
家や職場が呪われて、そこにいる人間が肉体や精神に異常をきたすなんてよくあることだ。
でも俺が見るのはいつも被害が出た結果で、手出しできない過程を見せつけられたのは初めてだった。店長夫婦も、なまえさんも、非なんてない。どっかの悪人が無関係な善人を苦しめている。
「店、遠くなるけどまた買いに来てね」
「……はい」

着替えたなまえさんがバックヤードに戻ってきたので、今日の余りの弁当はあるかと尋ねると、店長と奥さんはそっぽを向いて、今日は無い。ごめんな、と俺達を店から追い出した。いつも晩飯代わりに店で余った弁当を買っているが、余らなかったのは初めてだ。珍しいこともあるもんだなと思いながらなまえさんを家に送る。
大学のこと、バイトのこと、この前読んだ本のこと、虎杖や釘崎と行った店のこと。会話は弾みすぎないが、いつまでも喋ってられそうな空気が好きだ。なまえさんのサンダルのヒールがコツコツたてる音が好きだ。俺が何か言うたびに微笑んでくれるのが好きだ。付き合い初めてから女モノの店の前を通りかかると、つい彼女に似合うと思って買ってしまうアクセサリーを押しつけても嬉しそうに受け取ってくれるのが好きだ。
部屋の前について、鍵を閉めるところまでいつも見送る。けれど彼女はいつもと違って、俯いてなかなか部屋に入ろうとしなかった。
「どうしたんですか」
「伏黒くん、これ、晩ごはんにどうぞ」
賞状を渡すみたいに深々と下げられた頭と、差し出された紙袋。受け取ってみると、小さい割には重い。
「これなんですか」
「生姜焼き弁当。伏黒くん、生姜好きって言ってたから。ウチのお弁当屋は揚げ物がウリだからさ、生姜焼き弁当ないじゃない?だから特別に奥さんに教えてもらって作った。……奥さんに味見してもらったから美味しいと思うよ。ホント。だってタレ作ってくれたの奥さんだからね。私は肉を切って、奥さんが作ってくれたタレを入れて……混ぜて焼きましたので……」
「……ありがとうございます」
「ダイジョブ?夜に重いものゴメンね」
「めちゃくちゃ嬉しいです」
ちゃんと笑えていただろうか。心臓がうるさい。何があってもこの弁当を守りきらないとと思った。

高専に戻って早速弁当を食った。あっという間に無くなって、味の感想を送ると、今度は1人で作りますと返信が来る。
ぼんやりとトーク画面を眺めていると、暗転した液晶に映っていた自分の顔は笑っていた。無意識の表情が恥ずかしく、机に突っ伏して満腹になった腹をさする。

俺が禪院と関係なくなっても、万が一、五条先生の庇護を受けられなくなった時に津美紀や俺に降りかかるものを考えれば、俺の手が誰か他人の手を掴むなんて無理だと思っていた。
それなのに、今はこんな普通の高校生みたいな恋愛をしている。感情のコントロールができない。好意だけが空回りする。だけどそれが心地よかった。

俺はなまえさんが好きだ。


▼ ▼


1歩も止まらずに走って店に駆け込むと、電気はついているがこの時間はいつも閉店準備をしている奥さんの姿がない。
カウンターを飛び越えて中に入ると、足元が油で滑る。床の清掃係はなまえさんのはずなのに。落ち着け、落ち着けと言い聞かせるが、落ち着けるかともうひとりの自分が言い返す。バックヤードに続くドアを開けると、休憩室の奥の壁にもたれかかって倒れているなまえさんがいた。
「みょうじさん!」
突然入ってきた俺に驚いたのか、彼女の肩が大きく震える。その途端に彼女の体は震えが止まらなくなって、涙がこぼれた。抱き寄せると痛いぐらいにしがみつかれる。怯えきっていた。体は冷たく、背中に汗をぐっしょりかいて、俺の腕の中に逃げ込もうと体を小さく小さく丸めた。
「店長が……倒れて動かない……」
休憩室の更に奥、店の人間しか入れない事務室のドアを彼女は指さした。
「……離れても、大丈夫ですか」
頷く彼女の側に玉犬を出して待機させた。もちろんなまえさんには見えない。

ドアを開けると、部屋の真ん中に店長がうつ伏せで倒れていた。声をかけても動かない。助け起こすと、店長は顔、胸、下半身、体の前面が、何かにむしり取られたみたいに失くなっていた。それなのに血は1滴も部屋にない。
死体を寝かせ後ろを振り向くと、事務室の椅子に奥さんの腰から下だけが座っていた。
その時やっと気がついた。天井が真っ赤に染まって、端からは髪の毛やら人間の皮膚がこぼれ出ていたことに。この部屋にはなまえさんはあまり出入りしない。それが生死を分けたのだ。玉犬もなまえさんの周りをうろうろするだけで反応がない。つまり準1級以上がここには巣食っている。しかも俺に見過ごされるように隠れて低級ヅラしてた、とびきり狡猾なやつが。

伊地知さんに電話すると、五条先生によって店の呪いは1時間も経たずに祓われた。死体も運び出され、きっと事故かなにかで処理されるんだろう。なまえさんを連れて高専に戻り、家入先生に彼女を診てもらうと、俺が頻繁に彼女についたものは祓っていたせいか肉体には問題なかったが、家入さんは眉を顰めて俺に、今夜はそばにいてやれ、と言った。

俺の部屋につれていき、ベッドになまえさんを寝かせると、やっと彼女の手に体温が戻っていた。

「私達、呪われてたんだね。伏黒くんが助けてくれてたんだね」
「もう何も気にしないでいいです。とにかく眠ってください。今晩は俺がそばにいますから」
「……私、お店やめてね、実家に帰る予定だった」
泣きそうな声でなまえさんは言った。
「体の調子がずっと悪かったから両親に相談したら、大学も休んで一旦実家にもどれって。店長たちも移転を考えてるから辞めても大丈夫だって。でも伏黒くんと離れたくなくて、残ろうと思ってたんだ。伏黒くん、お店やめたら大丈夫って言ってくれたでしょ?でも今は、どうしたらいいかわからない。怖くて頭が回らない。ここを離れたほうがいいのかな……年上なのに、聞いてばっかりでごめんね……」
……そうかもしれない。田舎に戻って、安心できる両親の元で体を休めた方がいい。体調不良を心配して戻って来いと言うくらいだ。きっといい両親なんだろう。なまえさんの親なんだ。きっと、きっと。



「ダメです」
口から出たのは、さっきまで考えていた事と真逆だった。
「呪いなんてどこにだっているんです。ここから逃げたって、実家の周りにも腐るほどいます。近くにいたって俺はなまえさんを守れなかった。遠くに行かれたら絶対に無理だ。守れない。行かないでください。ここにいてください。次は必ず俺が守りますから。絶対に……今度は……なまえさんだけは」
彼女の肩を掴む手に力が入る。覆い隠そうとした本心がドロドロこぼれて止まらない。影に隠して、いい彼氏を演じたって無駄だ。嫌われたって彼女をそばに置いておきたい。津美紀や虎杖みたいな目になまえさんまで遭ったら。

「誰か、呪われたの」
なまえさんの丸い目が俺を見上げる。津美紀達のことは言ってないのに。
「今度って言ったから……」
まるで心の底まで見透かされているみたいだった。
「……姉と……」
情けない声を絞りだした途端、なまえさんに抱きしめられた。ごめんね、ごめんね。と何度も謝られる。彼女を抱きしめ返した指が、彼女以上に震えていたのにやっと気がついた。


なまえさんをベッドに寝かせて、俺はうすっぺらいマットレスを床に敷いて彼女の手を握った。スマホで黄緑色のマスコットが案内する賃貸物件検索サイトを見ながら、高専近くの物件を探してみる。できれば一緒に住みたいが、学生の身分でそれは難しいだろう。ならば、できるだけ近いところで。
空が白んできた。眠り込んでいるなまえさんを見下ろすと、俺がプレゼントしたブレスレットをしていることにやっと気がついた。細い腕を撫でて、脈があることを確かめる。彼女は数時間すれば目が覚める。今はそれが、泣きそうなほど嬉しかった。

2019.08.10
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