無個性女と轟くん
2016/05/18 21:48


この世界には個性、という特殊能力があるらしい。
あるらしいってのは私はそれを持たずに生まれたからそう言うんだけど。
まぁ、もともとは普通の世界に生まれてそんなの持ったことないし、信じたこともなかったからなんだけど。
新たに生まれたこの世界は不思議である。


「轟くんの個性すごいよね」

小学校で隣の席の男の子にそう言えばお前もなんかあるだろ、って言われた。
ないよ、無個性だよなんて言えば謝られた。

「別に個性なくても生きてけるし、いいんだけどね」

ハハハと笑えばおかしなものでも見てるような顔された、悲しい。

「その、個性がないのも個性みたいなもんだろ」

「慰めないでよ!気にしてないから!!!」

「わりぃ…」

「そんな顔しないでー、イケメンが台無しだぞー」

イケメンな轟くんの頭をなでなでしながらそう言えば手を払われた。

「イケメンじゃねぇよ」

撫でられたから恥ずかしいのかイケメン、轟少年は顔が真っ赤だ、かわいい。



とりあえず無個性女と轟くん絡ませたかっただけ。
連載書きたい願望。



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