「アオ、どうだ?」
私自ら作ったチョコレートを、自らアオに食べさせる。
嬉しそうに食べてくれたアオの口元がほころぶ。
「すっごく、おいしい!」
「それはよかった」
味わってくれているのかゆっくりと食べたアオが近付いてくる。
ゆっくりと伏せられていく瞼。
柔らかい桜色の唇。
花びらが触れたような柔らかさで重なる桜色。
ちゅ…
愛らしい音を最後に離れる。
「ロード、もっとちょうだい?」
何と甘い褒美だろうか…。
甘い熱だけ残して
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