もっとと恍惚な顔で強請った琉輝の願いのまま、俺は琉輝を貪った。
何度、琉輝の中に欲を放ったか、よくは覚えていない。
お互いに白濁まみれなほどになるまで、お互いはき出している事は間違いないが。
最初の正常位から対面座位に騎乗位に、…あー、また戻ってその後一度抜いてバックから獣エッチで抜かずに何度か…?
とりあえず、琉輝は正常位かバックからの一気に奥まで突き上げるのが、好きなことはわかった。
力が入らなくて上半身を伏せている琉輝の、俺が持ち上げている腰にパンパンと肌をぶつけあわせる。
少々、赤くなっている琉輝の尻がやけに扇情的に見える。
と言うか、煽られる。
もがくようにシーツを掴んでいる琉輝の腕を掴んで引き上げた。
「──ぁひっ、あぅっ!」
泡立つ白濁が卑猥な水音をたてて繋がっている隙間から漏れ出ていく。
俺が腕を引き上げたせいで宙に浮いた上半身を俺の方へと引き寄せる。
すると俺の欲を更に上げる光景を目にする事になった。
上体を伏せていたせいで見えなかったものが目の前にちらちらと曝される。
俺の欲をすべて注ぎ込んで膨らむ白い腹。
その膨らんでいる腹に届かんばかりに反り返っている、赤く腫れ先端から幾筋も蜜を垂らしている琉輝の肉棒。
このやらしい光景を作りだしたのは俺だと、俺のものだと、そう真剣に考えた。
そう考えてしまうと、俺の欲は更に膨らんだ。
腰の動きはそのままに更に奥へと俺の肉欲を叩きこむ。
「ぐぅンッ、ひぁ、ひぐっ、も、もぅっ、あ、ぁ、あ、たつおみぃっ!」
擦れの入る艶声。
いつの間にか内の刺激で達する事ができるようになった琉輝の肉棒は白濁を自分の腹にまき散らしている。
達した事で締まりがきつくなり、俺の感じるところを狙ったように蠢く柔襞に煽られるまま俺も奥まで嵌めこんで達した。
何度か腰を動かしてすべてを琉輝の中に注ぎ込む。
これで6、…いや7、8回目ぐらいか、の中出し。
流石に初心者の琉輝に無茶をさせ過ぎたと、内心で少々焦りを感じ始める。
俺はセックスを覚えたばかりの中二童貞かと思えるほどの暴走気味だ。
もうこれで今日は終わりだと、まだ息の整わない荒い息を繰り返している琉輝から出来るだけ刺激しないようにゆっくりと引き抜く。
その途端、栓が無くなったと中から白濁が溢れ出てきた。
まるで射精しているような量で、これだけ注いだのかと呆れる半面、生唾を飲み込むのほどの淫らな光景に俺は息子を愚直にも勃起させていた。
俺が注いだ白濁を未だに溢れさせる琉輝のとろけるほど卑猥な柔襞に突っ込みたいと願う欲望丸出しの黒い俺を、愛する琉輝をこれ以上苦しめるつもりなのかと問い正す白い俺が脳内でケンカして、白い俺が一応勝ったみたいだ。
ダメだ、ムリだ、琉輝を愛してるだろ、それなら大事にしろと欲望を抑える。
荒い息が穏やかになっている琉輝はぼうっとしていたが、俺が風呂にでもと、琉輝の肩に手を置く。
ぼんやりと俺を映した琉輝は、ふわりと笑う。
「…たつおみ…」
嬉しそうに俺を呼ぶ琉輝の顔が、もっと強請ったあの時の顔と重なる。
ぐらりと欲望に忠実になろうとするのを何とか押し留めようとしたが、弱々しくも俺に手を伸ばす琉輝のあまりのいじらしさに俺の理性は音をあげた。
琉輝の片足を掴み肩に担ぎあげる。
白濁を零し続けている赤くなった窄まりに愚かにも勃起した息子を宛がい挿入した。
擦れ擦れの艶声に煽られながら、琉輝を攻め立てる。
今日は金曜だ。
明日の土曜は休みなんだから、このまま琉輝を貪っても構わない。
そう俺は答えを出した。
それがどれだけ愚かな答えかも知らずに…。
この学校の奨学生がどれ程、大変で過酷なことなのか思い知らされるのは、後数時間後。
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