体育の授業中はおろか、風紀活動の一環である不良の取り締まりと言う乱闘の最中でさえ涼しい顔をしている龍臣が、汗をにじませ悩ましげに目を細め俺の上で腰を振っている。

この肉食のイイ男が俺に溺れているのかと、ありありと伝えてくる目の前の映像に俺はどうしようもなく酔っている。

引き締まった胸板に一筋汗が流れていくその姿、俺の脳みそを焼く。

爛れんばかりに快楽を与えられてるのに、これ以上、俺をどうするつもりなんだ、この男。

内を穿つ逞しい肉棒が好いトコロだと教えられたしこりと最奥を容赦なく弄られる。

俺の身体を這いうごめく龍臣の手は俺の感じるところを見つけては、快楽を落としていく。

舐め転がし吸いつかれる胸にはいたる所に赤い痕が残されて、その中でもいちばん赤い乳首はなお一層淫らで、でも龍臣に弄られるのはこれ以上ないほど気持ちいい場所。

でも一番弄って欲しい、モノは放置のままで、気が狂いそうだ。

俺と龍臣の身体の隙間に勃起したままの状態で放置されている俺のペニスはダラダラと先走りを零すだけで、弄って欲しいと腫れあがっている。

時折、揺り動く堂本の逞しい腹に掠められると、どうしようもなく泣きたくなる。

イきたいのにイけない、もどかしさ。

内でうごめく肉棒からの快楽は決定打なのに、それが繋がらない。

ああ、もう、助けて…。

そう言いたいのに、口から出るのはみっともない喘ぎだけ。

懸命に龍臣に抱きついて、イキたい事を何とか伝えようとする。

そんな俺の顔にパタパタと雫が落ちてきた。

涙で滲む目を開いて見てみると、顎や眉間に汗を滴らせている龍臣の顔があった。

恍惚と笑みを浮かべ、ギラギラの目で俺を見つめてくる。

「…はぁ、ふっ、琉輝…」

「んぁ、あ、ぁあん、んぁ、たつ、おみ、…んぁ、おみっ!」

もう精一杯だ、と名前を呼ぶ。

グリリッ、と最奥を穿った肉棒は俺の襞を巻き込みながら抜け出ていく。

腰を抱かれ浮かされると、俺の腹と龍臣の腹が重なる。

「イくぞ…」

抜け出るかと思っていた肉棒は勢いをつけられて最奥まで、襞やしこりを押し分けながら一気に穿たれた。

それと同時に俺の腫れあがった肉棒が龍臣の割れた腹筋にゴリゴリと擦れて弾けた。

解放の気持ち良さに内を締めてしまう。

龍臣が低く唸る。

それからもう一度、穿たれると最奥に熱い飛沫を感じた。

最奥を叩きつける勢いの飛沫は、肉棒とは違う気持ち良さで、更に腹の中に溜まっていくのがなんとも言えない充足感を与えてくれる。

ぐっぐっ、と内を押され中に飛沫を感じつつ、俺も白濁をダラダラと零す。

内に飛沫を感じなくなると龍臣の腰は止まって、俺の尻はシーツの上に下ろされた。

悦に浸って呆けていた俺に、龍臣が労わるようにキスしてくれる。

「…疲れたか?」

「…ぅん、…」

「後は、まかせろ」

俺の顔のいたる所にキスを降らせた龍臣がゆっくりと身体を起こした。

俺の放った白濁が、龍臣の腹と俺の腹と繋いでいる。

ドロッと滴り落ちてくる白濁の量の多さに、龍臣は機嫌良さそうに笑う。

「いっぱい出てるな」

俺の腹に広がっている白濁を指ですくい上げ絡めると、指に絡めた白濁を舐めた。

「フ…、濃いな」

カッと熱が上がった。

「龍臣…」

「ああ、悪い。ついな…」

俺の頬をさらっと撫で、徐に俺の脚を掴み広げる。

「龍臣…?」

「もう、何もしねぇよ」

ずるっと内に入っていた肉棒が抜け出ていく。

「ひっ、ぁん、…!!」

中に溜まっていた物もどろりと動き、流れ出ていく。

トロトロと尻に流れ落ちていく。

俺はそれが、とてつもなく気持ちよかたった。

「…っく、琉輝!」

突然の締め付けに、眉根を寄せて耐えている龍臣の肉棒は欲に忠実だった。

俺の襞を広げるように大きくなったソレを、まだ放したくない俺は龍臣に手を伸ばして乞う。

「…やだ、龍臣、もっと、もっと、ちょうだい……」

だるい体を起して龍臣に縋りつく。

わざと腰を押しつけて抜け出た物を取り戻そうとする。

「琉輝…」

唸るような呼びかけに、俺は手を伸ばす。

「もっと欲しいよ、ちょうだい龍臣…」

「……泣き叫ぼうが、止まらないからな」

怒りの含まれた忠告に、俺は笑みで持ってかえす。

「好き、大好き、龍臣、好き…」

噛みつくように唇を奪われ、貪られる。

龍臣の上に乗せられた俺は自重のままに龍臣を飲み込まされる。

奥に届くと俺の腰を揺らされ、下からは突き上げられる。

俺を見つめるギラギラの肉食獣の瞳に、俺はもっと喰われたいと願った。


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