ゆっくりと俺のモノを飲み込ませたソコはシワなく広がっている。

先端が入れば後は難なく入るものだが、そこは大切な琉輝の初めてだ。

ゆっくり、ゆっくりと大事に進めた。

琉輝の嫌がる事は極力しない。と言うか、出来ない。

泣き顔など以ての外だ。

今までどんな奴が泣いていようが面倒だとしか感じた事しかない俺が、琉輝の嫌がる泣き顔には内心でだがうろたえた。

琉輝の様子を窺い、優しく触れる。

琉輝を優先させ、俺の欲望を抑える。

今までこんな事、した事が無い。

すべてにおいて俺が優先で、嫌がるようならそこで終わる。

恋愛とも言えない付き合いをして、溜まっている欲を吐き出す。

それだけの甘いどころか苦いと言える関係をしてきた。

それなのに、琉輝とはどうだ。

ハマる一方だ。

焦りを感じるほど、欲しくて堪らない。

時間をかけて蕩けさせる琉輝のすべてが愛おしい。

初めてだと言う琉輝の身体はその通り無垢で、何にも染まっていない。

そこに俺を浸みこませる事が出来る喜びと言ったら、感動ものだ。

俺の与える愛撫に戸惑うように感じるその様が、愛おしい。

俺に差し出すように任せてくれる身体が、愛おしい。

俺のキスに酔いしれるようにうっとりと感じてくれるのが、愛おしい。

どんな些細なことでさえ、愛おしくて堪らない。

だから俺はどこまでも優しく琉輝に触れる。

トロトロととろけきった弾力ある柔襞に包まれ、暴走しそうだろうがそれを耐え、ただただ挿入だけに徹する。

処女地だと伝えてくるギュウギュウと加減のない締めつけの強さに、理性の糸がギリギリのところで繋がっている。

思い通りに腰を振って、思うがまま快楽を注ぎ込む事ができれば…。

などをずっと頭の片隅で考えてしまう。

だが、目の前で苦しそうに歯を食いしばって痛みに耐えている琉輝を見て、それだけはできないと結論が出てしまっている。

ゆっくりと、押しては引いてを繰り返し、時間をかけてすべてを琉輝の体内へ自分を納めていった。

俺の陰嚢が滑らかな琉輝の尻タブに当たる。

お互いに汗だくで、ああ、これが繋がるって事か…、と思い知った。

挿入の際、息苦しそうに喘いでいたためにキスを止めいていた。

未だに苦しそうに喘いでいる琉輝には申し訳ないが、そこにキスを一つ、送る。

痛みに耐えていたせいで虚ろな瞳が俺を映す。

「全部入ったぞ、分かるか?」

言い終わると同時に繋がっているソコをゆるゆると揺らす。

「…ふっん、ぁ、ど、もと、…んん…」

潤みきった瞳にたどたどしい言葉使いの琉輝は可愛いが、呼ばれた名が気にくわない。

「琉輝、違うだろ」

「はっ、はっ、…ぅん?」

「龍臣だ、呼べ」

一瞬、目を見開いた琉輝は恥ずかしそうだがどこか嬉しそうに頬を緩める。

「たつ、おみ…?」

「琉輝…」

もう一度呼べと、琉輝を呼ぶ。

「たつおみ…」

「ああ、琉輝」

「龍臣」

「好きだ、琉輝」

ふわりと笑う琉輝に、キスする。

唇を隙間なく合わせ、舌を絡める。

角度を変える度に、名前を呼び、好きだと告げる。

力のはいらない、たどたどしいが力いっぱいに俺の首にしがみつくように抱きついてくる琉輝は俺を呼ぶので精いっぱい。

だけども瞳は雄弁に語りかけてくれる。

もう我慢なんて、出来ないと、肩に担いでいた琉輝の脚を下ろし、細身の琉輝の体をかき抱く。

下ろした琉輝の脚が強請るように俺の腰や脚に絡まらせてくる。

締められる腰回りに煽られて、どうしようもない。

無意識のうちに、小刻みだが、動いていた腰をグリグリと琉輝に押し付ける。

すると琉輝が我慢ならないと、唇を放す。

「龍臣、好き!」

そう言って噛みつくようにキスしてくる琉輝に、俺は自身を更に膨張させ、笑みを深める。

「ああ、俺も愛してる」

俺は本格的に腰を揺り動かした。


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