深く内部に侵入している指がクニクニと広げるような探るような動きが気持ち悪い。
排泄の部位に挿入するのがこんなににも不快だったとは、思いもよらなかった。
指だけでこんなにも不快な思いをしているのに、堂本自身を挿れらたらと思うと寒気が走る。
勢いとか雰囲気に流れるんじゃなかった。
後悔しても遅いってわかってるけど後悔する、しない訳が無いと言えるほどの気持ち悪さ。
「一旦、抜くぞ」
ズルズルと抜かれた内部は、妙な違和感で、開いてる感じがどうしようもなく気持ち悪い。
抜いた指に、大量の潤滑剤を纏わせると、また窄まりに指を宛がう。
「二本に増やすからな」
「ぇ? ──んグッ!」
先ほどよりも、酷い圧迫。
痛みが無いのが唯一の救いだ。
ゆっくりと押し広げられながら、深く潜っていく指が本当に気持ち悪い。
優しくて気持ちいいキスに縋りつきながら、何時まで耐えればいいのかと思わず考える。
そんな事を考えていると、一瞬、微かにだが電流が流れたような気持ち良さを感じた。
それはその一瞬だけで、勘違いかとその時は思った。
だけどそれは勘違いじゃなかった。
弛緩剤入りの潤滑剤のおかげでスムーズに出し入れしていた指が、電流が流れる箇所を撫で通って行った。
「──っぁ、…」
強張っている身体が、快感を感じる時のように揺れた。
それを覆い被さっている堂本がわからない訳が無い。
ゆっくりと慎重になった指の動きに、ソコはあっさりと暴かれた。
「…っぁ、ぁ、んん、…んぁ!」
コリコリと爪先で確かめるように突かれる。
俺の反応に堂本の笑みは深まる。
「ふぁあん!」
ゴリっと押されたしこりからくる電流は気持ち悪さなど、どこかに吹き飛ばしてしまった。
「フ…、ココか…」
後はもう、堂本に翻弄され、乱される。
内部に入ってる指が何時の間にか増え、それが気持ちいい事も。
内部から伝わってくる、電流の早さと悦びも。
萎えていたはずなのに、反り返るほどの快感も。
何もかも堂本が教えて与えてくれる。
次々に教え与えられる悦楽に、頭はついていけないのに、体はどこまでも従順に受け入れていく。
どこまで上がれば気が済むのか分からないほど、体が熱い。
優しいキスの合間に吸える呼吸だけじゃ、足りない。
でもキスは止められない。
どこまでも優しく擽るように愛撫する舌。
だから俺も舌を絡めずにはいられない。
ごつごつと節ばった長い指が優しく内部を擦り撫でていく。
だから俺は襞を蠢かせ、キュウキュウに締めつけてしまう。
もう、どこが身体の芯だったかわからないほど、俺はとろけきっている。
そんな俺を見続けた堂本は、ゆっくりとキスを止め、体を浮かせ、俺の状態を確かめた。
内部に嵌めこんでいた指をゆっくりと引き抜かれる。
内部を蹂躙するものが足りないと疼く襞が丸見えで、ヤラシイ。
膝に添えていただけの手をやんわりを外され、肩に足を担がれる。
挟んであった枕を引き抜かれた。
腰を堂本に掴まれ、堂本の方へと引き寄せられる。
「ぁっ、──んん…」
質量のある熱い棒が俺の窄まりと尻タブの間をずりずりと擦れる。
「琉輝…」
ゴリゴリと押し付けられるその熱さが嬉しい。
「琉輝、抱くぞ…」
ピトリと宛がわれた熱量を、俺は黙って頷いて受け入れた。
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