優しいキスを交わしながら、堂本の指に翻弄される。
竿の裏筋を指先で撫でながら、玉を転がされる。
指は更に下の方へと辿り、まだ脱がされていない脚の付け根にとどまったままのパンツをかき分けて指先、いや爪先でツゥ…となぞっていく。
ゾクゾクするソコの反応に堂本は嬉しそうに笑みを深め、指を更に奥まったソコへと辿り着かせた。
一番恥ずかしいところと言っていい箇所をヤワヤワと触ってくる堂本の指を意識しない訳が無い。
反射的にソコを締めつけるのはおかしくないよな…?
身体を少々強張らせている俺に、堂本は苦笑し、ちょっと待ってろとキスを一つして離れて行った。
ちょっと戸惑いつつ、堂本を目で追いつつ待っている。
何かを探している様子の堂本を目で追いかけていると、どうしても俺の現状が嫌でも目に入ってくる。
赤く尖った乳首に先ほど放った白濁、勃起したままのソレに広げたままの脚。
急いで膝を合わせて股を閉じる。
パンツを履いてるのに、むき出しの息子をどうにかしたいと羞恥を感じるのは仕方ないよな…。
パンツ、履き直していいかな…?
とか思っていたら堂本が戻ってきた。
「悪い、待たせた」
再び覆い被さってくる堂本は閉じていた脚をあっさりと開いてその間に身体を滑り込ませて、俺にキスする。
力なんて入れて無かったからすんなりと開けられるけど、こうもあっさりとされるとかなりの羞恥心を感じてしまう。
何と言うか、こうも堂本に身体を任せているのかと、思い知らされてしまったような…。
しかも最後の砦だったパンツもあっさりと脱がされてたし…。
間を開けられたせいで、平常心に戻っていた俺はパンツを脱がされた事にたいそう羞恥を感じてしまう。
隠したいとか思う暇もなく、膝裏を持たれ腰を上げられ、ベッドと俺の腰の間に出来た隙間に堂本が掴んだ枕の一つを差し込まれた。
股広げて堂本に曝け出しているこの状態を恥ずかしいと言わずに何と言えるのか俺には分からない!
しかも、堂本に膝を自分で持って脚を広げて欲しいって、…………あれだよ、どうしようもないくらい恥ずかしい。
でも、堂本にキスして頼むって言われたら、断れなかった。
うぅ…、恥はかき捨てだァぁぁ!
と決心したは良いけど、羞恥心が邪魔してなかなかうまくいかない。
そんな俺に堂本は苦笑して、俺の両手を掴んで膝裏に持ってきてくれた。
あぁ、すっげー恥ずかしいとか思っている暇は俺に無かった。
堂本の空いた手の片方にピンクの物体を見た。
堂本が持っているにしてはけばけばしいドピンクの物体、似合わない。
それはボトルのようで、蓋を開けた堂本は逆さにして中身を出すと手のひらや指に粘り気の強い透明な液体を絡めた。
「なに、それ…?」
「潤滑剤だ」
なんて事はないって顔の堂本は、ぬるぬるしたそれをまとった指がやわやわと俺の窄まりを撫でる。
「な、なんで持って…ッ!」
こんな事する予定でもあったのかと、思わず勘ぐる。
俺以外のだれかに、と……。
「あー、一昨日ぐらいだったか?に、校舎で最中のアホカップル見つけてな、没収したんだよ、その内の数本がこれだな」
その後ごたごたがあってこの事を忘れてそのまま風紀に出すの忘れて、持っていたと。
「まぁ、一本くらいは平気だろ。ああ、これはまだ未使用だから、安心しろ」
何が安心なのかわからないが、何でもないらしい、ちょっと安心した。
ゆるゆると皺を伸ばすように撫でられながら、ぬるい滑る液体を注がれる。
「変なもんは、まぁ…はいって、あー…弛緩剤ぐらいしか入って無い」
ラベルに書かれてある何を読んで、へぇって顔してるのかと思えば、ちょっと悪い顔になるなよ。
と言うか、弛緩剤って変なものだろうが、思いっきり!
「弛緩剤って、なにそれっ!」
「痛いのは嫌だろ」
窪みを押す指先が内へと入る。
変な感じはするが、痛みは感じない。
クニクニと広げるように動く指先。
「優しくする」
侵入した指に液体を足しながら、徐々に深く潜っていく。
なんとも言えない圧迫感がどうしようなく気持ち悪い。
息のつまる気持ち悪さ。
確かに痛くはないけど、気持ち悪さになんとも言えない。
自分でさえ萎えているのがわかるソレを見た堂本は俺にキスしてくれた。
「平気、か?」
「んん? うー、気持ち悪い…」
「もう暫くの辛抱だ…」
触れるキスから深くなったキス。
優しいキス。
キスは好きだ、気持ちいい。
柔らかく気持ちいいキスに助けられながら、圧迫感しか感じない内を我慢する。
深く潜っていく指が不快だ。
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