薄い布越しに俺の息子を弄る堂本の頭を、弄られるせいで強張る腿で挟んでしまう。
反射的に閉じようとする腿を、何とか力を抜いて止めようとするけどやっぱり無理で、堂本の頭を挟む。
そのせいで脚はプルプル震えるし、どうしよう、堂本の頭を力いっぱい挟み込みそう。
もう無理と、堂本に頭をどかしてもらおうと頭に手をやったら、堂本が俺の方を見て、ニヤッと笑った。
なんだその笑みは思った瞬間、俺の膝裏を掴んでいた手が動いた。
両脚を肩に担がれたと思ったら、空いた片方の手が玉を撫で転がす。
もう片方の手は上体へとのびてプックリと起っている乳首をキュウッと摘まんだ。
「──ひィッ!」
その瞬間、主に弄られている下腹部に力がこもる。
トプトプと先端から零れる液が多くなる。
ただでさえびしょ濡れだったパンツはぐしょ濡れだ。
張り付く布がとてつもなく邪魔にしか感じない。
窮屈だし、濡れて張り付く感じが気持ち悪い。
でも布越しのもどかしい愛撫は堪らなく気持ちいい。
直接触って欲しいけど、恥ずかしいところを見られてない触られてないと言う安心感。
何もかも、ごちゃまぜの思考に覆い被さってくる、堂本に与えられる快感。
コントロールできない事に苛立つ。
でも、堂本に乱され翻弄されるのは、嬉しい。
自分の身体なのに、自分の身体じゃ無いみたいに、堂本に乱される。
腕も脚も、特に腰は痺れてヤバイ。
「ぁんっ、あ、…どっもと、んん、も、でる!…イくからァ…」
圧着感が消えた。
張り詰めてるソレが温かいモノに包まれたのを感じた。
「ヤぁッ、やぁ…んあぅっ、…やめっ、でる、でるからぁ!」
まさか口に咥えられるなんて…!
もう俺は力を振り絞ってソレから堂本を引き離そうとした。
そんな俺に堂本は鋭い視線で制してくる。
「拒むな。素直に感じてればいい」
「ひぁん、んぁ、…ひぃ、ぁぐっ!!」
咥内を窄められて舌でぐりぐり先端を押すように舐められ、根元を握りしめられた。
出ていこうとするのを塞き止める手を堂本は緩めることはなく、尖らせた舌先で先端の窪みをグリグリと捻じ込まれながら、堂本の咥内から出された。
舌先が押すのを止めた。
出るべきものは塞き止められて、とろとろと力なく流れていく。
それを舌が舐めすくい啜りあげていく。
痛いのに、気持ちいい。
止めて欲しい、でもして欲しい。
何が何なのか、わからない。
「…ヒック、ひぁ、ック、…んっ、ッぅぐ、ヒック、…」
堂本の舌と俺の先端を繋いでいた、白濁の糸が切れた。
堂本の肩から脚を下ろされ、根元を抑えられたまま、堂本が俺に覆い被さってくる。
滲んでおぼろげな視界にどこか困惑気な堂本の顔が見えた。
「……泣くな…」
手のひらで優しく頬を撫で、親指で目元を撫でていつの間にか流れていた涙を拭ってくれる。
唇に優しく触れるように堂本の唇が啄ばんでくる。
「小野田…」
促すような呼びかけに、言わないと。
「……ん、どうもと…いっぱいで、…わかんない」
降ってくるように啄ばんでくる唇の合間に伝えてみる。
「どう、いっぱいなんだ?」
「…気持ちいい…痛い…恥ずかしい…もっと欲しい、でも、…止めて欲しい」
「そうか、だからわからないか…」
開いていた唇の間から、そっと舌が入ってきた。
ゆるりと俺の舌を絡められる。
それはただただ、気持ちいい。
堂本の舌先が優しく擽る、重なる唇もどこか優しい。
握り締められていた根元の圧迫感が徐々に緩まる。
ある程度緩まると、上下に動かした。
俺のモノを弄る手はどんどん大胆になっていく。
キスは優しいのに、追い上げていく手は容赦ない。
煽られていた身体は堂本の意のままに燃え上がる。
寸前で塞き止められていた絶頂に駆け上がっていく。
我慢なんてできるはずもなく、俺は感じるままイった。
堂本に抜かれながら、腹や胸だけでなく首や顎にまで派手に撒き散らす。
俺のモノを抜いている堂本の手の動きが緩やかになる。
残滓まで抜かれたにもかかわらず、俺のモノは堂本の弄る手の中で緩やかに煽られる。
唇がゆっくりと離れる。
潤んだ視界の中で、どこかバツの悪いって顔した堂本が見えた。
「悪い、焦ってた…」
「…焦る?」
「お前が早く欲しくて、…焦ってた」
「堂本が…?」
肉食イケメンの堂本が、性的行為なんて慣れまくってる(聞きかじった噂を参照してだが)はずの堂本が、焦るなんて。
俺はどうしたらいいんだろうか?
「小野田は、はじめてだよな…」
「うん…」
自分に言い聞かせるように確認してくる堂本の情けない顔がとっても可愛く見える。
シーツの上に落ちてシーツを握りしめてた手を放して、堂本の首に回す。
「俺、初心者…だから、ゆっくり優しくしてくれると嬉しいな…」
ああ、キョトンとした堂本はどうしてこうも可愛いかな…!
でもその顔はすぐさま自信溢れる笑みに変わる。
その笑みは、カッコいいとしか言えない。
「ああ、解った」
下りてくる形いい唇を、俺はうっとりと受け入れた。
焦りなんて感じない、ただただ優しい愛撫に溺れていった。
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