「柳先輩…」
「なんだ、赤也か。どうした」
「あの、実は俺、先輩に言いたいことあって…」
「ふむ、言ってみろ」
「俺…俺!」
「ああ」
「実はずっと先輩のこと大嫌いでした!」
「ッ!?」
大嫌い…
だいきらい…
きら…
「うわー!柳が膝から崩れ落ちたあ!」
「そんなにショックだったのかの…」
「まあ、可愛い後輩にそんなこと言われればねぇ…」
「名前先輩もう俺止めたい逃げたい」
「うわ、戻ってくるの早くない?」
「いやでも名前、柳ゆらりと立ち上がっとるぞ」
「わあ!まるで幽霊!…て、やばい逃げるぞ」
「あ゛、名前先輩ずりぃ!」
「真っ先に逃げよった!」
「ふぅ…ここまでくれば大丈夫かな」
「俺なんだかホラー映画の主人公になった気分ッス」
「特番組めるかの」
「次は真田あたりいっとくかー」
「俺もう嫌ッスよ」
「私も」
「俺もじゃ」