中学に上がって、ツナは私から離れていった。
今までずっと、名前名前うるさかったのになぁ。寂しいなぁ。私は今も、綱吉大好きなのにな。
「…ツナ」
「あっ…苗字」
夕日が落ちてきた。そろそろ帰らなければいけないな。
「久々に、一緒に帰らない?」
「…ごめん、友達待たせてるんだ。」
ツナはそう言うと廊下を走って行った。廊下は走っちゃいけないんだよ。そんなに友達に会いたいの?
友達ができてから、ツナは私と目も会わせなくなったよね。それに知ってるよ。マドンナに告白したんだってね。プロポーズしといてなんなのよ、裏切り者。
「…じゃあね、沢田。また明日。」
廊下に響いた私の声は、なんだか少し、泣きそうだった。