「綱吉、大丈夫。私が絶対守ったげるから」
「名前・・・」
そういう彼女に抱き寄せられ、気がついた。
こんなに小さかったんだ。
幼い頃は俺の方が小さかったのにな。
そんな彼女に守ってもらうだなんて俺はなんて情けないんだろう。
「綱吉は、もう頑張らなくていいんだよ」
「え」
「もっと私に頼って、依存して愛して私しか見ないでずっとずっと私の一番は綱吉だから綱吉しかいらないのよ」
「あり、がと」
幼い頃からそうだったんだけど彼女は凄く俺が好きみたい。あ、自惚れじゃなくてね。
変わってないところがあって少し安心した。嬉しくなった。
「綱吉は今日から私の家に住みなさいね!さ、荷物取りにいこ」
「えぇ!?・・・いいの?」
「もちろーん!安心して、奈々さんには私から話すから」
「本当にありがとう・・・名前」
そう伝えると、名前は嬉しそうにはにかんだ。