なんでこんなことになってしまったんだろう。
そう誰に問いかけるわけでもなく
夕日の沈みかけた公園でひとり佇んでいた。
さっきまでたくさんの子供達が目の前で遊んでいたのに
もうここには、自分しかいない。
そう考えるとなんだか悲しくなった。
「やっぱり俺には友達なんてできなかったのかな」
友達、友達、ともだち
そう思ってたのは俺だけだったのかもしれない。
酷いな、俺、みんなのこと、大好きだったのに。
携帯が鳴った。母さんからだ。
用件だけの寂しいメール。
受信ボックスにある名前。
全部が全部、俺を嫌いなんだな。
このメール数が特に多い彼なんて
つい最近まであんなに自分を慕ってくれてるようにみえたのに。
その下にあるメールの彼はとてもいい奴だった。
いい奴だと思ってた。
少なくとも人に暴行を加えるような奴ではなかった。
「やっぱり、俺が悪いのかな」