「そう、なんですか」

「はい」


フリッピーさんの話をまとめると、幸せの木、ハッピーツリーと言うらしいもののおかげでみんな死んでも夜の零時を回ると自分の家で寝ているらしい。
怪我なども治るとか。ただし、この町からでるとそれらの効果は切れるから注意しろとのこと。


「なんだか、怖いですね」

「そんな感覚はもうとっくに麻痺してしまいました」


信じるか信じないかは別として、今はフリッピーさんの微笑みを堪能しようと思ったのでした。ちなみに家をまで運んでくれたのはフリッピーさんらしい。
意外としっかりしてるんですね素敵。家は新人だからわかったんだと。

ところで今の話からいくと最初のあれも夢じゃなくて、本当にあった出来事なのか、とかぼんやり思いながら私はまた眠りについた。



次に目が覚めると、空は茜色に染まっていて、机の上にはおにぎりと置き手紙が置いてあった。お腹が空いていたので、お行儀が悪いがおにぎりを食べながら置き手紙を読むことにした。


名前さんへ
おにぎり作っておきました。よければ食べてください。それと、明日お暇でしたら町を案内しますよ!また明日一時に伺います。それでは。
フリッピー


いい人オーラが滲み出る文章でした、癒されましたありがとうございます。でもなんでみんな私の名前知ってるんだろう?新人だからか、そうですか。

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