ぐぅ
私の家(らしい)の私の部屋(らしい)で虚しくお腹の音は響いたのだった。いや別にお腹空いてないし、と思いながらも備え付けの冷蔵庫を確認したが当たり前かの如く中身は空っぽだった。
仕方ない。スーパーを探そう。
しっかりと火の元と戸締まりの確認をしてスーパー探しの旅にでるのであった。適当にぶらついていると、前方から人が歩いてくるのが見えた。なんか…全体的に水色い。ここの人達は皆様カラフルでございますね。
「あれ、新人?」
「うぇい!?」
ぼけーっとしてたら話しかけられてしまったのである。不意打ちくらったのである。
「そのようらし…!?え!?は!?あの、お兄さんちょっといいっすか!!」
「ランピーだよー」
「ララッランピーさん!ななななんか赤いもの服についていらっしゃいますががが」
「んー…あ、これ?血だよー。さっきちょっとヘマやらかしちゃって」
「血!?ヘマ!?」
「髪切ってたら間違えて人刺しちゃって。次から気をつけるよ。ところで君の名前は?」
「ひっ人ごっごろ、しに教える名前なんかありません自首してくださいさようなら!!」
呆けた顔したランピー、さんが怖くなった、から全速力で逃げ出した。
「え?…あ、そっか。まだ知らないんだ、ここのこと」
ランピーさんがそう呟いていたのを聞きながら。
逃げ出しといてなんだけど、スーパーの場所訊いとけばよかったかな、と後悔しています。