「っは!」
あれ夢、だよね?じゃないとベッドで寝てるはずないし。なんちゅー夢だ。めちゃめちゃリアルだったぞおい。何故かまだ微妙に腹痛いし。
ピンポーン
チャイムがなっチャイム。と頭のどこかで言っている私を全力でぶっ倒したい衝動を抑えてドアを開けた。
あと凄い今更だけどここ私の家じゃないわ…。
ドアを開けるとそこにはヘルメットを被った全体的にオレンジな男の人が立っていた。やだ、イケメン。
「おー!お前が名前か」
「は」
「新人が来るって聞いてよー!どうだ?この家。なかなかいいだろ」
「はぁ」
「そうそう、俺ハンディってんだ!よろしくな」
「はぁ」
「…お前話きいてる?」
「きいてますよ失礼な。ヘルメットさんですよね!よろしくお願いします」
「よし、なにもきいてねえな。張った押すぞ」
「ええ!?そんなに怒られなきゃいけないんですか!?」
その後人の話はちゃんと聞けだの俺はハンディだだの凄い怒られた。このお兄さん、なかなか怖い。昨日の夢の緑の男ほどじゃないけどな。
「まあ、困ったことあればなんでもいいな!」
「はぁ…あの、ところでここってどこですか?」
「は?お前の家だろ?しっかりしろよー。んじゃあな」
いつの間にか知らない間にここは私の家らしい。なにそれ初耳なんですけど。