今日もいい天気です。
こんにちは、散歩に来ましたよ名前です。
特に用もないけど暫く家に引きこもり過ぎてそろそろ外に出ないと人として何か駄目になるような気がして重い腰を上げて近所の公園まで歩いてきました。
今度自転車を買おう…運動不足すぎて既に筋肉痛になりそう…歩きたくない…。
正直に申し上げますと人が誰1人訪ねて来てくれなかったことに自分の孤独加減を知り、友達百人できるかな作戦を決行しています。これは目から鼻水が出てるだけでけして泣いてなんかない。
というか1人涙を流す(鼻水だってば!)不審な女に誰が声をかけてくれようか…私だったらガン無視するわ…。
そんな心優しい天使がいるはず、
「あれー?お姉さん新人さん?」
いたわ。
天使は存在したんだ。(フリッピーさんは天使の皮被った悪魔だった)
「カドルス、そいつ誰?」
「女の子だ!わたしギグルスよ!よろしくお姉さん!!」
「ぼくカドルスー!」
「無視?ねえ、無視?」
「名前だよ、よろしくね天使たグァッ」
グッ…!?誰だ私の脂肪の詰まったお腹にタックルしてきたのは…!!
出る…内臓的なものが出る…R-18G指定になる…ッ!
犯人を確かめるべく視線を下にずらすとそばかすのある全体的に紫なキュートな男の子が私を睨んでいた。えー、わたしなにかしたっけ…こんな短時間で。
お互いに見つめあったまま数十秒。あれです、見つめ合うと素直にお喋りできない現象が起こっております助けて天使カドルス&ギグルス…。
ぼけーっと紫ボーイを見つめていると向こうから話しかけてくれた。
「何見てんだよブス!」
「グハァッ!!!」
名前は心に深刻なダメージを負いました。
幸せの木は心のダメージ回復は任されてくれないんですか、あ、専門外ですかそうですか…。
奇声を発し動かなくなった私を心配したのか黄色い天使が声をかけてくれた。
気遣いのできるいい子がいて私は嬉しいです。
「名前さん大丈夫?トゥーシーも悪気があったわけじゃないんだよ!許してあげて?」
「許す、カドルスくんに免じて滅茶苦茶許す」
「トゥーシ―、駄目じゃない!女の子にはいくら心で思っていてもブスなんて言っちゃだめよ?」
「ギグルスちゃん、それお姉さんにダメージきてるんですけど…」
「わかったごめんお姉さん凄いカワイイヨ」
「トゥーシ―くん?何で片言なの?お姉さんの心のHPはもう赤色だよ」
ギグルスちゃんは悪気はないんだろうけどトゥーシ―と呼ばれる男の子は完全に悪意の塊である。私の年上の威厳どこ行ったの?え、最初からそんなものはないって?あ…そうっすか…。
しかしギグルスちゃんの言うことは素直に聞くあたり力関係が垣間見えたね。そうだねわかるよ、ギグルスちゃんは強そう。
私も逆らえる気がしないので大人しく彼女の言うことは聞こうと決心した午後の出来事だった。
「トゥーシ―は照れてただけだよね」
「はぁ!?て、照れてねーし!勝手なこと言うなよカドルス!!」
「初心ねぇ」
「ニヤニヤすんな!!!」