「どうやって呼ぶんだよ」
「え…叫ぶ?」
「そんなんで聞こえるかよ」
「お前ばかだなー」
「きぃいい悔しい!」
いつまで居座っているつもりなんだろうこの泥棒たち。しまいにゃ本当に泣くぞ。
「お前名前なんてんだ」
あ、知らないんだ。
いやまあ面識ないんですけどね、何故かみんな当たり前かのように知ってたから少し驚いた。
「名前ですがなにか文句でも」
「なんで喧嘩腰なんだよ…俺はシフティ」
「俺リフティ!よろしくしてやってもいいぜ」
「うぜえ…えっと、じゃあシフティさんとリフティさん、ご退場願います」
「やーだね」
「何故に」
「あのさぁ、泥棒物盗る前に帰るわけねぇだろ」
「確かに」
「お前本当に馬鹿だな」
リフティさんは人のことバカバカ言い過ぎである。いい加減心が折れるのである。
「あの、そろそろ本気で眠いんで帰ってください」
「…」
「今度お茶でも出すんで」
「…仕方ねぇな」
「出直すか」
「心優しい俺様に感謝しろよ!じゃなあ」
そう言い残すと2人は窓からどたどた帰っていった。なんだったんだよ…。
なにはともあれもう夜も深まってきたので寝ることにした。明日は街みて回るしね。