「あーもっふもふ!もっふもふやで!!」
ケダモノ本当もっふもふやで気持ちよい。彼は若干迷惑そうだが気にしない。
あーもうまじもふもふもふもふも、ぎゃああああああああああ
「ポピー!?何しちゃってるの!?」
もふもふしてたら急に芸用のナイフが飛んできた。間一髪当たらなかったけど!
飛んできた方向に視線をやるとそこには明らかに不機嫌な顔をしたポピーが次のナイフを構えていた。
「ひぃッポピー!ストップ!ストップ!」
「…」
渋々といったようにナイフを下ろしてくれたポピーを確認して、ホッと胸をなで下ろした。
「どうしたの〜?ポピー」
「…」
彼は何も言わない。
といっても彼等と言葉を交わしたことなどないのだけど。
「ポピー…あっ!もしかしてケダモノに嫉妬した?」
なーんちゃって、と続く筈だった。続かなかった。何故か。何故ならポピーが抱きついてきたからだ。
「え、ポピー…?」
驚いて未だに肩に顔を押し付けてくる彼に恐る恐る声をかけた。
すると彼は「…だめ?」とでも言うようにこちらをみてきた。そしてさり気なくケダモノにナイフを投げていた。
そうかそうか
嫉妬ならば仕方ないか。