「ダメツナ」
「「ダメツナ言うなっ!」」
「あぁ、そっちのだよ」
「…な、なんだよ」

警戒する綱吉君にリボーンさんはにやりと笑った。
いやな予感…。

「お前、そいつと付き合ってんのか」
「「っ!!?」」

ボフン、と綱吉君と二人して真っ赤になる。
この人何言ってんの!

「おい、ダメツナ。過去のお前に先を抜かれたな」

ククッと声を抑えて笑うリボーンさんに、綱吉さんは嫌そうに表情を歪めた。

「ダメツナ言うな。大体、こいつは過去の俺じゃねぇっつーの」
「パラレルワールドだとしてもお前に違いないのだろう。同じサ○ヤ人じゃないか」
「ボスになんつー口聞いてんだ、あぁ?」
「やるのか?」
「こっちの台詞だ」

フードの人、なんか楽しんでる…?
今までの悲しそうな、寂しそうな瞳の中に確かにある優しい光。
それは、そう、なんだか見覚えがあって…。



「あっ!」
「名前さん?」
「「「?」」」
「あなた、もしかして…おん…」

なの人?と、問い掛けたはずの言葉は爆発音と煙にかき消された。

「お、帰ってきたな」
「リボーン!おまえの仕業だな!」
「だってだって、ジャンニーニの奴にもらったんだもん」
「オレたちで試すな!つーか可愛くねぇよ!」

ぎゃあぎゃあといつものやり取りをする二人。
私はそういえばと気付いた。

「名前、聞きそびれちゃったな…」

悲しそうな、寂しそうな瞳をした優しい、フードの女性。

いつか、また会えたとき、お礼を言わないと。

私はそう思いながら、いつものように二人の仲を取り持つのであった。

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