「(なんか扉壊れたし…!)」
「あ…?なんでオメーがいんだ、ツナ」
「俺の部屋なんだけど?いちゃ悪い?」

現れたのは、リボーン君だった。でも、やっぱりなんか、違うんだよね。
綱吉君(仮)は扉を壊したリボーン君(仮)に笑顔を向けている。
笑顔なのに怖い…。

「り、リボーン?!なんで扉壊すんだよ…!」
「「あ?」」

彼の後ろから聞こえてきた、少しおどおどとした少年の声。
この声…もしかして、

「は…?俺?」
「はぁああぁぁっ!?な、なんで十年後のオレがー!?」
「綱吉君っ!」
「うわっ、て、名前さん!?」

う、うわぁあぁぁんっ!
本物の綱吉君だ…!

私は情けなくも彼に抱きついてグズグズと泣く。
やっと、知ってる人に会えたよぉ…!

「ちょ、名前さん何で泣いてんの!?」
「うぅ…うぅーっ…」

慌てる綱吉君には申し訳ないけど、我慢できない。
私はしばらく泣きじゃくってしまった。



「お、お恥ずかしいところをお見せしてスミマセン…」

あぁ、視線が痛い。
あれから落ち着いた私は綱吉君の隣で、綱吉君(仮)…はややこしいな…。綱吉さんでいいか。とリボーンさん、フードの人の遠慮ない視線にさらされていた。

「パラレルワールド、ねぇ…まぁ、知ってるけどさ」

説明は終わって、綱吉さんはふぅんと頷いた。
リボーンさんも似たような反応である。

「確かに…何か違う気はしてたが…パラレルワールドが本当にあるとはな」

フードの人も納得したように呟いた。

「と、とにかく帰らないと…」
「でも、どうやって…?」
「ど…どうしよう」

お互いに来た方法もわからない。
どうしようと二人で唸っていれば、リボーンさんがたずねてきた。


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