「さて、始まりましたね名前さん。」

「ですねゆっきーさん。
おっと、レギュラーはジャッカルを囮にして逃げるようです。」

「これは作戦として◯ですか?」

「オッケーですね。
ですがジャッカルのファンはおとなしい子が多いみたいなので、大した囮にはなりませんね」

「一番凄まじいファンは誰のファンなんですか?」

「……プリガムレッド、ですかね?ちなみに、ゆっきー、あなたのファンも過激ですよ」

「ふふ、そうかな?」

「皆さんモテますねぇ」

「好きな子以外にモテても仕方ないよ」

「そうなの?
ってかゆっきー好きな子いるんだ!!だれ!?」

「それはね……」







いきなり恋バナ始めんなぁぁあっっ!!!!!


逃げるレギュラーたちを眺めながら雑談を始めた名前達に、レギュラーは突っ込む。

その声が聞こえたのか、二人は一旦テニスコートに取り付けてあるモニターをのぞき込んだ。



「仕方ないなぁ。
あっ、名前さん、白いのがいませんよ」

「本当ですね。どこいったんだ…?
あっ、居ました白いの!!!!
疲れたのか、または女子達への恐怖なのか柳生に背負われてます!!」

「柳生すげぇ」

「ゆっきー、キャラが。」

「おやおや。
ちなみにこれには制限時間がありまして、残り10分になりました」





「あと10分だってよぃ!!!!」

「もう少しだな…」

「仁王くん!!自分で走りたまえ!!」

「無理じゃ無理じゃぁ〜……ヒィ!!!!なんか増えたゼよ!!!!」



モニターからはそんな声が聞こえていた。


 
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