「ふぅん?
私の考えた作戦に、文句、言うんだ。君たち、は
ずいぶん、偉くなったねえ?」
区切り区切り言う
目が笑っていないのはオプションとして。
「ゆっきー」
「分かったよ。
……早く逝かなきゃ、グラウンド300周ね」
こうなったら、と吐き出した名前に、幸村が頷いた。
レギュラー達は、まさに魔王のように微笑んでいる幸村に、多大な恐怖を抱く。
もはや幸村は名前の仲間であった。
むしろボスは名前ではなく、幸村なのかもしれない。
それはいけない。
幸村に逆らったら、今後どうなることか……
幸村の命令に逆らった奴がどうなるかを知っている、もしくは、体験したことがある人たちは、短く声を上げた。
「……仕方ない
俺にいい考えがある」
「?
良いよ。言ってみて」
「鬼ごっこ、というのはどうだろう。
鬼は女子達、追いかけられるのは、レギュラー。
それなら体力も鍛えられるし、部活の不具合にはならないだろう」
柳はそう言うと、名前のほうを見た。
「いいかもね…
名前、どう?」
「良いんじゃない?
一石二鳥!!」
笑顔で承諾してから、名前はレギュラー達を部室から追い出した。
「なにやってんだよぃ柳!!!!」
「止めてくれれば良かったんに…!!」
「まあ落ち着け。
ただ受け取って行くより、こっちの方が逃げられるし、負担を軽減できるだろ
何より、普通の女子が俺たちに追い付く事など出来ない」
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