「ゆ、幸村もグルなんかっ!?」
「どういうことだよぃ!?!?」
「名前せんぱーいっ、酷いッスよ!!」
プリガムレッドを華麗にかわす。
「だまらっしゃい!!
つべこべ言わず外に出なさい!!みんな待ってるよ!!」
女子達にももう到達ずみだったのか…
仕事の早さに、マネージャー業もこれだけやれば良いのにと思う。
名前はやるときはやるが、やらないときはやらないのだ。
チラリと窓から外を伺った仁王が、顔面蒼白にして振り返った。
「名前!!
俺をあの女共のなかに放り込む気か!?!?
ムリムリ死ぬ!俺死んじゃうぜよ!!」
女嫌いでヘタレな仁王は命の危険を感じたらしい。
今にも泣き出しそうな勢いで「たすけて」とぶつぶつ言っていた。
…、あ、泣いた。
「ブンちゃんは甘いもの好きだから平気だよね?」
「いや、でもよぉ……いくら俺が甘いもの好きっつっても、あんなかには入ってけねえよぃ」
「俺も無理だ」
「ワタシもです」
「「俺も」」
次々に上がる辞退の言葉に、名前は顔をしかめた。
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