…―立海大附属中学校男子テニス部部室―――…





「…バレンタイン」




男子テニス部マネージャーの名前がそう呟くと、レギュラー達の動きが一瞬止まった。


名前はそれに対し、にこやかに笑みを溢すと
幸村以外のレギュラー達は、顔をひきつらせる。




「ど、どうしたんじゃ……
いきなり。」

「そっ、そうだぜぃ!?!?
バレンタインなんてまだまだ先じゃねえか!!」

「名前先輩…?」




あわてて捲し立てるプリガムレッド。


その他は早くこの場から去ろうと、動きを早めた。



だが、名前は逃げ出そうとしていた真田、柳の首根っこを捕まえ、柳生の足を引っ掻けた。



その間、約0.3秒




「もうすぐバレンタインだね。」

「…明後日だな」

「ねえ、今年は何個貰えるかな?」

「さ、さぁ…?」

「分からんな…ぁ」






またか。と言わんばかりのレギュラー達の視線の前で、名前は机を威圧的に叩いた。


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