ジェニウスを探せ!
▼ カード:アデス
とりあえず、俺はアデス艦長に話を聞きにいこうとブリッジへと足を向けた。


…アデス艦長ならば、うろちょろ動き回るジェニウスの行動くらい、把握しているかもしれんしな…


「失礼します!」
「イザーク?どうした」
「はっ!すみません、アデス艦長。少々お時間をいただいてもよろしいですか?」

アデス艦長は俺の申し出に軽くうなずくと、にっこりと笑顔をつくった。

「ああ、ちょうど良いところにきてくれた。赤服メンバーの主戦力を基準とした作戦シミュレーションを隊長と立てていたところだ。少し確認してもらいたいところもある。意見をくれないか」
「もちろんです!」

アデス艦長はそう言うが、隊長の姿は見あたらない。その事を尋ねると、隊長は用があるとかで出ていったらしい。故に、艦長ひとりで作戦シミュレーションをしていたらしい。

「イザーク、この戦力だとチームのバランスがとれると思うが、君は誰と組んだらこの作戦を実行できる?」
「ディアッカと私の二人で先行し、ニコルとアスランでカバー。ラスティとジェニウスで……」

そうして俺はアデス艦長の質問に次々と意見を入れていく。その度に、アデス艦長はうんうんと頷き、駒を動かしていく。

「隊長は前線に出られる方ですから、ここを一掃したのち、隊長においでいただいて…」
「隊長…」

俺が隊長が出撃した場合のシミュレーションも加えていくと、途端にアデス艦長の声が沈んだ。

「隊長は、普段から何を考えていらっしゃるかわからない方だが、作戦はきっちりとこなすし。ミスはしない。…だが…な…何故だか知らんが…いや、気づいてはいるんだが胃が痛くなる回数が増えてな…」
「は…?」
「いつも隊長の作戦は、唐突に私に命令がくだり、実行することになるのだが、それまで私は冷や冷やするし、機体を損傷させる事はないとしても、エンディミオンの鷹と遊びたがるし、私はいくつ肝を冷やしたかわからん。それなのに隊長ときたら…」


…アデス艦長、そうとう病んでいるな…


俺は表面上は無表情だが、若干同情のまなざしを向けた。アデス艦長は、ヴェサリウスの良心だ。と、ミゲルとオロールがしみじみ話していたのを聞いたことがある。

「アデス艦長…」
「イザーク、君もいつか身を持って知るかもしれんが、隊長という人はな…」
「あ、あの…」
「それに、隊長は何かと言えば人をからかうし、挑発する。そして困らせてその反応をさらに…」
「艦長…!アデス艦長!」
「私は、時々クルーゼ隊長にこのままついてよいのか、移動願いでも出した方が良いかと思……」


人の話をきけぇぇぇ!


アデス艦長は、俺が動揺しているのも気づかず、そのままずっと隊長に対するグチをこぼしつづけていた。



アデス艦長END
(アデス艦長!そっ…そろそろ!)
(待ちなさい、イザーク。君にはまだ話したいことがある)
(まだあるのかよ!!!)

ずっとアデスのターン!(笑)


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