ジェニウスを探せ!
▼ カード:オロール
とりあえず、ヴェサリウスの人間を熟知している、オロールに聞く事にした。

「…オロールなら、だいたいの人間がどこに行きそうかくらい把握してそうだしな…」

オロールに聞けば間違いない、という噂が少なからず流れているのだから、人探しはオロールに聞けばいいはずなのだ。

「オロールなら、たいてい待機室でミゲルたちと談話してるだろう」

そんな軽い気持ちで待機室をのぞく。
だがそこにオロールの姿はなかった。ついでにジェニウスの姿もない。

「ちっ…」

俺は小さく舌打ちをすると、今度は食堂に足を向ける。
だが、ここでもオロールの姿を発見する事ができなかった。

「…普段は探さずとも、ちらちら視界をうろついてるというのに…!」

これは、オロールだけでなく、ジェニウスにも当てはまることだ。俺の目的はいつの間にか、ジェニウス探しからオロール探しにすり替わってしまっていた。

待機室から食堂へ。
食堂から格納庫、ブリッジ、自室、廊下、はたまた男子用トイレから配電室まで調べたが、オロールは見あたらない。

「くっそぉぉぉぉ!!どこだ!!オロール!!!」

俺のタイミングが悪いのか。それともオロールはヴェサリウスの中に居ないのか。
憤怒の形相でオロールを探し回って、気がつけば一日が終わろうとしていた。



オロールEND
(オロール探して一日終了!)

本末転倒って言うんだよ!


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