ジェニウスを探せ!
▼ カード:ミゲル
とりあえず、俺はミゲルに聞いてみる事にした。


ミゲルならば…俺たちに艦内を案内していたりもするし、ジェニウスの居所、もしくは手がかりぐらいは知っているだろう…


そう思って探しているが、ミゲルの姿は見あたらない。

「…自室か?」

ミゲルとオロールの部屋をコールすると、すぐに返事はかえってきた。

「なんだ、イザークか。ちょうど良い時にきたな!」
「聞きたい事があるんだが…」
「そんな事より聞けよ!いや、見ろ!イザーク!」

部屋の入口で質問だけして帰ろうとしたら、ごそごそと何かを探っていたミゲルが、バッと手元の四角い物体を俺に向けて見せる。

「なっ!!」
「ラクス・クライン『水の証』シークレットアルバム限定品だ!!しかも、直筆サイン入り!!!」
「なんだとぉ!」

ただでさえ、シークレットアルバムは生産20枚。その中でもプレミアムナンバーと呼ばれる5枚は、オークションでも高値がついた、プレミアム中のプレミアムなのだ。その中のNo,1をミゲルは誇らしげに俺に見せる。

「直筆サイン入りのプレミアム…!貴様、どこでそれを!」
「本人から直でもらったんだもんね!」
「なにぃ!!!?」

ミゲルがCDを販売している事は知っていた。軍に入る前はプロの歌手で、ツアーもしていたらしい。だが、プラントのアイドルに直で会ってサインをもらえるほどの規模とは知らなかった。

「たまたまコンサート会場が一緒でさ!楽屋でばったり!『普段からご活躍を拝見しておりました。これからも頑張ってくださいね』なんて言われたんだぜ!」
「な!まさか、楽屋でばったり会っただけでプレミアムを手に入れたとでも言うのか!」

当初の俺の目的はどこへやら。
ラクス・クラインのファンとして、彼女を密かに応援している俺としては、聞き捨てならない入手の仕方だ。

「いや?俺の限定アルバム『インヴォーク ーREMIXー』と交換してくれって!」
「なぁぁにぃぃ?!」
「いやあ、俺って、歌姫に密かに応援されてンだねー。まいっちゃうなー」
「貴様の歌とラクス嬢の歌を比べるなんて、おこがましいにもほどがあるわ!一度死んで出直せ!」

俺が怒りのあまりそう叫ぶと、ミゲルは微笑んでいた顔をスッと変化させて、急に真顔になる。

「ふーん?いいのかなー。そんな事言って?せっかく、ミゲル大先輩様が、ラクス嬢ファンのお前に素敵なプレゼントをしてやろうとしていたというのに」

ほら、という声とともに見せた紙に、俺は絶句した。

「ラクス嬢シークレットコンサート、プレミアムCDお持ちの方限定チケット。…俺、この日任務で行けねーんだよなー…確かお前たち赤服は休暇。……だが、イザークが興味ないってんなら、やっぱここは他の誰かに…」
「前言撤回させてください。ミゲル大先輩!」



ミゲルEND
(うむ。素敵なミゲル大先輩様ってつけてくれたら、このチケット渡してやるぜ!)

ミゲルのコネ、超強力(笑)


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