格納庫に着くと、ミゲルがいた。のんびりと愛機とモニターを眺めながらドリンクを片手に整備員と談笑している。
ここでもジェニウスの姿は見当たらないので、とりあえず俺はミゲルに尋ねることにした。
「ミゲル!」
「おう!イザーク。どうした?」
俺が声をかけると、ミゲルは愛想の良い笑みを浮かべて俺を見る。
「ジェニウスを見かけなかったか?」
「アルト?アイツならさっきまでここに居たぜ」
「何?!……という事は!アイツまたどこかへ行ったのか?!」
俺はミゲルの言葉に信じられない思いで叫んだ。
アイツ〜!!!今度はどこだ?!
「ああ、さっきまで整備の奴と隊長の機体について話してたんだけどさ。慌てて走って行ったんだ」
「どこにだ?!」
「さぁ?どこだろ?レクルーム??」
「何故疑問系なんだ!はっきりしろ!」
八つ当たりだとは思っているが、もはやこのイラつく気分は止めれられない。
ミゲルは俺の怒鳴り声に気を悪くするでもなく、考え込む。
「んー……肩もんでくれたら思い出すかもな」
「知るかぁ!後でディアッカが揉みに行くから、さっさと答えろ!」
「全身マッサージだと尚、よく思い出す」
「つけてやる!というか、一日好きに使え!」
「よっしゃ!」
俺がディアッカを生贄に捧げると、ミゲルは爽やかな笑顔で相槌を打つ。
交渉成立だ。
「アルトは自分の部屋に、忘れ物を取りに走って行ったぞ」
「自室だな?!」
その言葉を聞いた瞬間に、俺は走り出した。もはやのんびり歩いて探している場合ではない。このままでは、ジェニウスにまた逃げられてしまうかもしれないのだ。
「イザーク、約束忘れんなよー」
「わかっている!!」
そうして俺は、わき目も振らずジェニウスの自室へと猛ダッシュした。
マルチエンディング・ルール
10枚のカードを全て使って、正解ルートを探しましょう。正解のルートを辿ると話が進展しますが、間違えた時点でバッドエンドになりますので、ご注意ください☆
この後、イザークは誰にアルトの居場所を聞くのでしょうか?
残りカード【5枚】
・アスランに聞く
・ニコルに聞く
・ラスティに聞く
・オロールに聞く
・母上に聞く