「失礼します!隊長!」
「おや、何事かねイザーク」
俺が隊長室へと足を踏みいれると、またもやジェニウスの姿は見当たらなかった。
「申し訳ありません。こちらにアルテミス・ヴァル・ジェニウスが来ていると伺ったものですから」
「アデスにかね?」
「はっ!」
隊長はすでに何もかも知っているといった風に微笑む。(仮面で顔が見えないので、口元だけの推測だが)
「アデスから報告は受けたよ。残念ながらアルテミスは先ほど出て行ってね」
「どこに行きました?」
「格納庫だ。私の指示でね」
「なるほど…ありがとうございます」
俺はさっそく踵を返して隊長室を出ようとした。
隊長のお手を煩わせるわけにはいかん
「待ちなさいイザーク」
背を向けた俺に、クルーゼ隊長は声をかける。
「何でしょうか?」
「ついでだ。アルテミスを探しているなら、こちらのディスクも渡してくれないかな」
「ディスク?」
デスクの引き出しから一枚のディスクを取り出し、俺に手渡す。
「先ほど渡しそびれていてね。届けてくれるとありがたい」
「了解しました!」
「急がないとだけ伝えておいてくれ」
「はっ!それでは、失礼します!」
「頼んだよ」
俺は隊長の声に頷きながら、今度こそ部屋を出る。
…アイツ、隊長から直々……いつの間に!!!抜け駆けしおって!
ジェニウスに会ったら問い詰めてやりたい事がひとつ増えた。
というか、アイツ!!チョロチョロしすぎだろ!!
何故こんな何もない一本廊下でアイツとすれ違わんのだ!!!
決して広くないヴェサリウスで、俺はあちらこちらとジェニウスを探して歩き回っていた。
次は格納庫だ。
マルチエンディング・ルール
10枚のカードを全て使って、正解ルートを探しましょう。正解のルートを辿ると話が進展しますが、間違えた時点でバッドエンドになりますので、ご注意ください☆
この後、イザークは誰にアルトの居場所を聞くのでしょうか?
残りカード【6枚】
・アスランに聞く
・ニコルに聞く
・ラスティに聞く
・ミゲルに聞く
・オロールに聞く
・母上に聞く