俺は勢いよく食堂へと足を向ける。
入口から見渡せる場所には、見慣れた金髪はなかった。
「くっそ…どこに行った?!」
食堂の中は、まばらに人が居るが、全て緑。赤は居ない。適当に誰かを捕まえようかと思って、少し考えた。
いや……ジェニウスを知る奴らなんて、そうそう居ないか…
配属されて間もない俺たちだ。そうそう知り合いなど出来る機会もないし、パイロット組みは食堂に居ないらしい。
俺は仕方なく、厨房へとカウンター越しに声をかけた。
「すみません。アルテミス・ヴァル・ジェニウスを見かけませんでしたか」
「アルテミスちゃん?もう居ないわよー。さっき出て行ったわ」
「!!どこに?!」
気さくに応じてくれる食堂のおばちゃんは、ジェニウスが真っ先に仲良くなったヴェサリウスの要員だ。アイツにとって、食堂は命だと以前語っていたのを思い出す。
「確か……ブリッジ……?だったかしらね。何か聞き忘れた事があるとかないとか?」
どっちなんだ!!!はっきり覚えてろ!
内心の突込みを表に出さず、俺は再度尋ねる。
「ブリッジに向かった…で、間違いありませんか?」
「そうね。多分ブリッジよ」
「わかりました」
短くそう告げると、俺はすぐさま踵を返す。食堂から出て行って今度はブリッジへと向かった。
まったく……いったいブリッジに何の用だ?!手間をかけさせやがって!
道行く廊下で、静かに怒りを沸かせながら俺は進んでいった。
マルチエンディング・ルール
10枚のカードを全て使って、正解ルートを探しましょう。正解のルートを辿ると話が進展しますが、間違えた時点でバッドエンドになりますので、ご注意ください☆
この後、イザークは誰にアルトの居場所を聞くのでしょうか?
残りカード【8枚】
・アスランに聞く
・ニコルに聞く
・ラスティに聞く
・ミゲルに聞く
・オロールに聞く
・クルーゼ隊長に聞く
・アデス艦長に聞く
・母上に聞く